8月の「コミックマーケット92」で無謀な挑戦をして失敗するも、その後も活動を続けメジャーデビューを勝ち取ったVRアイドル事務所「岩本町芸能社」。10月19日に行われた生放送では、新たにVRアイドルの劇場「岩本町劇場」を建設中であることが発表された。
岩本町芸能社には、「鈴木あんず(すずき あんず)」と「白藤環(しらふじ たまき)」のVRアイドル2人が所属。「岩本町劇場」はこの2人がヴァーチャルライブを披露する場で、2018年に完成予定。VRアイドルの劇場は世界初になるという。公開されたパース画像によると、「岩本町劇場」は雑居ビルの地下に建設中の模様。階段の壁にはライブハウスのようなビラが多数貼られている。住所は非公開だが、全国どこにいても公平に参加できる場所に建設しているという。
岩本町芸能社は、夏コミケを通してTwitterのフォロワーを1万人集めれば、VRアイドルがデビューできるというプロジェクトを実施。VR空間で2人と会話が楽しめる体験イベントを開催し、ブース前には列ができるなど反応は悪くなかった。しかし、公式サイトやSNSの準備不足、進行計画の甘さ、体験イベントの回転率の悪さなどからフォロワー数は伸びず、Twitter上ではスタッフ同士の口論まで投稿。結果、目標からかけ離れた約400人しか集まらず、その爆死ぶりがかえってネットで注目を集めるという皮肉な状況となっていた。
しかし、岩本町芸能社はその後も活動を続け、再びフォロワー1万人でCDデビューというチャンスを獲得。全国で巡業をするなどして期限の9月30日を待たずに1万人を達成し、2人のデビューが決定した。10月12日には、レコード会社がユニバーサル ミュージックになると明かされていた。