サッカー界にVR技術の波? アーセナルは1500万円で最新設備を導入も…
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2017年10月20日 18:21 サッカーキング
アーセナルは練習にバーチャルリアリティ(VR)の最新技術を導入しているようだ。イギリス紙『サン』が19日付で報じている。
VRとは“仮想現実”とも呼ばれ、コンピューター上に作り出した人工的な環境に、あたかも実際にそこにいるかのような感覚を体験できる技術だ。サッカーにもこの仮想現実の技術が取り入れられ、アーセナルはプレーヤーの意思決定速度を速めるために10万ポンド(約1500万円)を投じて、最新設備を導入したと報じられている。
オランダの会社『ビヨンド・スポーツ』が取り入れた最新システムは、プレミアリーグの試合データを使い、あらゆる角度や視点から、様々な試合状況を再現できるようだ。プレーヤーはヘッドセットを通して見たピッチの状況を瞬時に判断し、プレーを選択することで状況判断のスピードを上げていく。傾向やプレーが起こす結果などはすぐさまフィードバックされ、実際のプレーの参考となるのだ。同社によると、この技術は体に負担をかけることなく、平均で1秒ほど状況判断を速めることができると報告している。
しかし、この最新技術は失敗に終わった模様だ。VRを定期的に使用した後、何人かの選手が船酔いのような症状を訴えており、アーセン・ヴェンゲル監督が不快感を示したという。アーセナルはユースチームなどで使用を検討しているが、最新技術がサッカーのレベルを飛躍的に向上させることはあるのか、今後の動向にも注目だ。
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