雨の渋谷パルコ工事現場で「コトハヨコザワ」初の単独ショー、モデルの手には傘

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2017年10月22日 20:43  Fashionsnap.com

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コトハヨコザワ2018年春夏コレクション Image by: FASHIONSNAP
日高琴葉が手掛ける「コトハヨコザワ(kotohayokozawa)」が10月22日、建て替え中の渋谷パルコの工事現場を舞台に、初の単独ショーを開催した。台風21号の影響で一般公開は中止となったが、プレスなど関係者に向けて2018年春夏コレクションを披露。来場者には合羽が配られ、雨が降る中、モデルはビニール傘をさしながらランウェーを歩いた。

 コトハヨコザワはブランドを始めて今年で3年目。これまでは「コレクション発表を終えるとすぐに次の新しい提案やデザインを考えたり、過去をあまり振り返らずに進んでいた」というが、今回は学生時代まで遡って「過去の自分が残してきたデザインと今の自分ができるものを組み合わせた」。また「工業的な場所や工事現場などの風景がブランドイメージの中に常にあったのでこの場所でやりたかった」という強い思いもあり、悪天候の中でショーを決行した。
 解体された渋谷パルコの「P」の看板を背景に設置し発表したコレクションでは、レザーのミニバッグにPVCバッグを組み合わせたトートバッグや、前身頃をウエストでカットしたトレンチコート、ショートパンツに前後ろが逆になったロングパンツを重ねるなど、既存の形を崩したアイテムを多数発表。また、ブランドのアイコニックなプリーツトップスからは初めてプリント柄が登場した。イヤホンの形をしたピアスなどのアクセサリーは、ファッションコンテスト「ITS 2016」ジュエリー部門ファイナリストの「マサキシミズ(Masaki Shimizu)」とコラボレーションして製作した。
 今シーズンから、コレクションライン「コトハヨコザワ」とセカンドライン「トゥードゥー コトハヨコザワ(todo kotohayokozawa)」の2ラインで展開。トゥードゥー コトハヨコザワでは、ファッション業界の既存の作り方や売り方に捉われず実験的なものづくりを行うとし、日高自身が製作する一点もののプリーツトップスやシワ加工を施したトップスなどをラインナップしている。
 今後については、ショーやインスタレーション、ルック撮影など、その時に伝えたい空気感を表現するのに最適な方法で発表していくという。
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