【インタビュー】新世代の声優ユニット・Run Girls, Run!は、どんな“アニソン”で育ってきたのか?

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2017年10月27日 23:53  アニメ!アニメ!

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【インタビュー】新世代の声優ユニット・Run Girls, Run!は、どんな“アニソン”で育ってきたのか?
2016年12月より開催された「avex×81produce Wake Up, Girls!AUDITION 第3回アニソン・ヴォーカルオーディション」で、約2,000名の応募の中から選ばれた3名の新人声優にて結成されたユニット・Run Girls, Run!(RGR)。Wake Up, Girls!(WUG)の妹分として、TVアニメ『Wake Up, Girls!新章』でフレッシュな声を響かせ、また、実際のアイドルユニットとしても忙しく毎日を駆け抜けている。そんな彼女たちの日常を彩るアニメ・アニソンに対する思いを、定額アニソン聴き放題サービス「ANiUTa(アニュータ)」を軸に、アニメ!アニメ!編集部の三名の若手男性編集者が訊いてみました。アニソンは世代を超えたホットな会話を生む……のか!?
[取材・構成=前田久]

「Run Girls, Run!」インタビュー写真【フォトギャラリー(全29枚)】

■アニメ好きから声優アイドルユニットに

――みなさんがアニメを好きになったきっかけは?


林は父がオタクでして(笑)。父と一緒にアニメを観たり、声優さんのライブに連れて行ってもらってる内に、自分も好きになっていった感じですね。

――お父さんはどんなアニメがお好きなんですか?


『けいおん!』ですとか、『ラブライブ!』とか『キルラキル』とか。あ、でも、一番好きなのは『少女革命ウテナ』だって言ってました。

――ガチな感じですね。お二人はどうですか?

森嶋
私はちっちゃい頃からアニメ好きで、『(美少女戦士)セーラームーン』や『おジャ魔女どれみ』を熱心に観ていたんですけど、アニメとか声優さんをはっきりと意識しだしたのは、『しゅごキャラ!』や『きらりん☆レボリューション』でした。『きらレボ』はアイドルをしている女の子の姿が印象深くて、そこから私も歌って踊りたいなって思うようになったんです。

厚木
私は毎朝幼稚園に行く前に、アニメを観るのが日課だったんです。そのときに観た『デ・ジ・キャラットにょ』で「これが萌えだ!」というのに幼稚園で気付き(笑)、そこからアニメがずっと好きだったんです。そして『プリパラ』を観て、i☆Risさんを知って、「歌って踊れる声優さんって素敵だな」と感じて、それでデビューを目指すようになりました。

左から森嶋さん、林さん、厚木さん

――林さん、森嶋さんは、今厚木さんがお話になったような、声優さんになろうと思った直接のきっかけは何かあったんですか?


林は、父と水樹奈々さんのコンサートに何度か行ったことがあって。小学校高学年のときに、たくさんの人の前で歌って、ライブしている姿がすごいなと思って。もともと私は人前で歌う仕事がしたかったので、声優さんにはこういう仕事もあるんだなと知って、興味が湧いたのがきっかけです。

林さん
森嶋
森嶋は田村ゆかりさんが本当に大好きで。アニメが好きだから声優になりたいって気持ちはもちろんあったんですけど、声優さんとして歌って踊る人に憧れがあったんですね。田村さんみたいに、独特の世界観を持ってらっしゃる方にすごく惹かれます。

――そんなみなさんがデビューされて、活動を積み重ねてこられて、そしてついにご出演されるアニメ『Wake Up, Girls!新章』の放送もスタートしました。改めてこのタイミングで、これまでの活動を振り返ってみて、手応えはいかがでしょう?

森嶋
まだまだ手応えといっても、反省点が多いなって思うんですよ。


確かに。まだまだ自分たちは足りてないな、って思うことが多くて。

厚木
そうだね。本当に、ただただがむしゃらに今は目の前にあるものに向けて走っている途中みたいな感じがしていて、自分たちが何かをやってのけた! という感覚はあまりない感じがします。私たちが選ばれたオーディションは、第一回の先輩がi☆Risさんで、第二回がWUGさん。先輩方の背中がすごく大きい分、自分たちのパフォーマンス力がまだまだ全然だなと感じちゃいますね。

厚木さん

――たしかにi☆RisさんもWUGさんもすごいですよね。しかしみなさん、もうデビューしてしまったからには、ある意味では同じ世界で競い合うライバルじゃないですか。そこでRGRのユニットとして、先輩方とは違う特色としてみなさんが打ち出してみたいのは、どんなところですか?


アニメの中で私たち、WUGさんたちの背中を見ながらフレッシュに走っていくキャラクターなんです。だから今は、フレッシュさとか、元気さとか、がむしゃらな感じとかかなあと。

厚木
そうですね。一生懸命さはたしかに。

森嶋
あとは、3人ならではのバランスっていうか。

厚木
確かに、i☆RisさんやWUGさんより少人数なので……。

森嶋
人数の少ないユニットならではの魅力を見せていけたらな、って思っています。

■歌って踊るアニソンとの接し方

――今日はみなさんにアニュータのプレイリスト機能を使って事前に選曲していただきました。ここからはそれを見つつ、お話をうかがって行こうかなと。まず、リストの中で特に注目してほしいポイントはどこですか?

私は『ラブライブ!』が大好きなので、「Snow halation」ですね。歌詞がすごく好きなんです。それからオチサビでシャンシャンシャン……と鈴が鳴ってから、どどん! と終わるところ。あの「どどん!」がたまらないです!(笑)

<林さんのプレイリストはこちら>

森嶋
私は田村ゆかりさんみたいな可愛らしい歌も大好きなんですけど、自分が歌うことを考えたら、ドンと声を出せるような、聴いてる方も激しくテンション上がるような曲も大好きなので、両方入れました!

<森嶋さんのプレイリストはこちら>


厚木
私はi☆Risさんの「Make it!」です。この曲がきっかけで歌って踊る声優さんの魅力に気づいんたんです。歌詞がものすごく熱くて、聴くとジーンと来る部分があるところもお気に入りです。

<厚木さんのプレイリストはこちら>


編集部(沖本)
よかった。ジェネレーションギャップを思ったほど感じない(笑)。同じような曲を聴いていますね。

――それぞれのプレイリストのコンセプトはありますか?

森嶋
私はクールからキュートまで詰め込んだ、アニソンのどんなジャンルも感じられるプレイリストになってると思います。


私は普段から歌ってる、好きな曲をとにかく詰め込んだ感じです。

厚木
私は自分が踊りたい曲と、アフレコや学校で「これから何かあるぞ!」というときに聞く、テンションの上がるような曲のプレイリストになっています。

――ちなみにみなさんは普段、どんなときにアニソンを聴きます?


私は勉強してるときとか、ちょっとした空き時間、あと、お風呂とかで聞くことが多いですね。

森嶋
森嶋はずっとアニソンに触れてる感じです。朝起きるときの目覚ましもアニソンなんですよ(笑)。いろいろとシチュエーションに合わせて設定していて、登下校のときや、はやまる(※林さんの愛称)と同じでお風呂でも聴きます。

――目覚ましのアニソンはなんですか?

森嶋
『けいおん!』のキャラソンの「ギー太に首ったけ」です。元気が出ます(笑)。

森嶋さん
――厚木さんどうですか?

厚木
私は気分に浸りたいときに聴きますね。テンションが上がらないときには、テンションの上がるアニソンを聞いてみたり、疲れたなと思ったら、綺麗なメロディの癒されるようなアニソンを聴いたり。

――厚木さんはアニソンを聞くと踊りたくなる、なんて話もうかがっていますが。

厚木
踊りたくなりますね。初めて踊れるようになったアニソンが「ハレ晴レユカイ」で、この曲はそういう意味でも好きです。

――アニソンでダンスを踊ってみて、動画投稿サイトにアップする文化が広まる最初のきっかけの曲ですもんね。存在が大きいですね。ちなみにみなさん、もともと「踊る」というのが音楽の楽しみ方にあったようですが、普段どういうところで踊るんですか?

森嶋
私はカラオケで歌いながらですね。ひとりでカラオケに行って何時間も歌っていることがあるんですが、そういうときでも踊りながら歌っている感じなんです。


どこでも踊りますね。学校でも授業中に歌うときには踊っちゃいますし、教室を移動するときも踊りながら移動したりとか。結構どこでも歌ったり踊ったりしちゃいます。

厚木
私も学校の休み時間とか、あと、文化祭とかの出し物で踊ってました。

厚木さん
――え、それって、アニソンで踊ったんですか?

厚木
踊りました! 「ハレ晴レユカイ」とか、ほかにもいろいろ踊りました。

――デ、デカルチャー……!(笑)。そんなアニソンが身近にあるみなさんが、アニュータに触れてみた感触はどうでしたか? 定額制聴き放題、サブスプリクション型のサービス(※)で音楽に触れてみたご感想をうかがいたいです。

(※提供する商品やサービスの数ではなく、利用期間に対して一定の料金を支払う方式)

厚木
すごく手軽に使えますよね。プレイリスト機能は好きな曲で自分だけのCDを作れる感覚で、それがとても楽しいなって思いました。自分の聴きたい曲順で好きな曲が聞けるって、いいよね?

森嶋
うんうん。あと、他の声優さんのプレイリストが見れるじゃないですか。ああいうのって興味が沸くんですよね。「この人も私と同じ曲が好きなんだ!」みたいに。WUGさんのプレイリストもあって、「アフレコ現場やイベントでお会いしたときに話すきっかけになりそうだな〜」って思いながら使ってました。


他の方のプレイリストを見て「この曲知ってる!」と共感したり、逆に「この曲知らない! どんなアニメなんだろう?」みたいに興味を広げられるのも嬉しかったです。自分のスマホだけあれば聴けるのも本当に嬉しいし、あとは、前からちょっと気になっていた曲をフルサイズで聴いてみたいなと思ったときに、気軽に聴けるのも嬉しかったですね。

■ プレイリスト入りを目標のひとつに

編集部(江崎)
前回僕たちもプレイリストの記事を作ったんですが(※)、そのときは沖本がオチ担当っぽい扱いだったんです。彼は最近、男性アイドルもののアニメにハマっていて……。

※その記事はこちら>>【「アニメ!アニメ!」が選ぶアニソンは? メンバーの思春期・性癖が詰まった「ANiUTa」プレイリスト公開】

沖本
『キンプリ』(『KING OF PRISM by PrettyRhythm』)を観て衝撃を受けたんです。10回以上、劇場に足を運びました。そこから男性声優さんたちの曲をよく聴くようになりまして。

森嶋
私も『キンプリ』大好きなんです! ほかにもTrignal(音楽レーベル・Kiramune所属の江口拓也さん、木村良平さん、代永翼さんの3人で結成された音楽ユニット)の曲も入ってますね! 完璧です!(笑) 

沖本 
ありがとうございます(笑)。ちなみに、『キンプリ』のキャラだと誰が好きですか?

森嶋 
私は……うーん、カヅキも好きなんですけど、アレクが好きなんですよ。

沖本
ああー。じゃあ「EZ DO DANCE」とか……。

森嶋
最高です!

森嶋さん

――林さんのリストにも『ユーリ!!! on ICE』と『おそ松さん』が入っていて。


大好きなんです(笑)。

――林さんのリストでは「ガーネット」がやや異色ですよね。


『時をかける少女』も好きなんですけど、ちっちゃい頃から歌を習っていて、発表会で歌わせてもらっていた曲ということで印象深いんです。思い出の曲ですね。


――森嶋さんのリストだと『犬とハサミは使いよう』がなかなかマニアックな感じですね。

森嶋
「わんわんわんN_1!!」とか「INSIDE IDENTITY」とか、あっちゃんが入れてる「残念系隣人部」とか、わちゃわちゃしたキャラクターソングが大好きなんです。いつかそういうのもやってみたいなって思います。


一緒にやりたい!

厚木
楽しそう!

――『かみちゃまかりん』も気になります。

森嶋
必死に原作の単行本を集めてた、大好きな作品です。作品もですし、ALI PROJECTさんも好きなんです。曲の世界観がお気に入りです。

――キッズ向けのアニメだと、厚木さんのリストには『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ』が入ってますね。

厚木
子供のころに好きだったんです。泡のお風呂ができるおもちゃがどうしても欲しくて、お願いして買ってもらったことを覚えています(笑)。


――あと「プリキュア」シリーズも強い。みなさん、最初に触れたプリキュアってどれなんですか?

一同
『ふたりはプリキュア』です!

――おお、初代。そうか、「プリキュア」ネイティブ世代になるんですね。なるほどなあ。あとは京都アニメーションさんの作品がとにかく強い印象を受けます。最初に京アニさんの名前を意識した作品ってなんですか?

森嶋
意識しだしたのは『Free!でした。けっこう最近なんですよ。そのあとで「あ、あのアニメも京アニだったんだ!」みたいに知っていったんです。


私は『けいおん!』とか、『たまこマーケット』のころかなあ。

厚木
私も『けいおん!』を観て、「京アニってすごい……!」ってなりました。


あ、お父さんとかお兄ちゃんも「京アニはすごい」とよく言ってたので、意識しだしたのはそこからかもしれないです。

林さん

――みなさんご自身の個性もですけど、世代の特色も感じられるお話が多いです。さてさて、ではお話は尽きませんが、今日はこのあたりで、最後におひとりずつひとこと、読者の方々へ向けたメッセージをいただければと思います。


今回こうした取材の機会をいただけて、あらためてアニュータで知らない曲を知ったり、自分の好きなものを振り返ったり、純粋に楽しかったです。自分たちもリストに入れましたが、WUGさんの曲がいろんなプレイリストに入っているんですよね。自分たちの曲も、いつか誰かがこうしてプレイリストに入れてくれるといいなと思いました。

森嶋
プレイリストを作ったのは今回が初めてだったんですけど、単純に好きな物を詰め込んだので、次は「登校中に聞く」とか「就寝前に聞く」とか、細かなテーマを決めていっぱい作りたいなって思いました。そうしたきっかけをいただけて、楽しかったです。あとは私も同じで、『WUG』の新章も始まって曲も増えるので、みなさんのプレイリストの中に仲間入りできるアーティストになれればいいなって思います。

厚木
プレイリストを作ったり、他の方のプレイリストを見たり、アニソンとこうやって向き合うのって楽しいですね! ステキなアプリだと思いました。いつかWUGさんみたいに、私たちのライブのセトリみたいな感じでプレイリストを作っていただけるような、そんなアーティストに成長していくことを目標のひとつにしたいと思います!

「Run Girls, Run!」
>>公式サイト
【放送情報】
テレビ東京…毎週月曜26:05〜 
仙台放送…毎週火曜26:00〜 
AT-X…毎週水曜23:30〜 ※リピート放送あり

「ANiUTa(アニュータ)」
>>公式サイト
>>App Storeからダウンロードはこちら
>>Google Play ストアからダウンロードはこちら

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