話し方&聞き方のプロ、魚住りえも指摘する「独り言」がNGな理由

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2017年11月11日 01:00  citrus

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今年の4月、フリーアナウンサーの魚住りえ(45)が、『たった1分で会話が弾み、印象まで良くなる聞く力の教科書』(東洋経済新報社)という書籍を刊行したらしい。

 

長いタイトルである。最近こういった、表紙のほとんどが文字で埋まってしまうほどの、まるで短いリード文のようなタイトルの本がやたら多い。もしかして出版界のトレンドなんだろうか? 「言いたいことは片っ端から表1に載っけちゃえ!」みたいな? いずれにせよ我々ライター側からすれば、著書紹介の原稿を書くときなんか、タイトル全部をいちいち打ち込むのがマジで面倒臭いので、まことにもってやっかい極まりない話でしかない……のだが、そんなトレンディな編集法が功を奏したのか、前著『たった1日で声まで良くなる話し方の教科書』は15万部を超えるベストセラーとなり、本著も5万部を超えるヒットとなった……のだそう。

 

そして、スマッシュヒットの連発で「話し方と聞き方のプロフェッショナル」の座を着々と固めつつある魚住アナが、東洋経済ONLINEでコミュニケーション術云々を説くインタビューに応えていた。

 

『嫌われる人の「ウザい独り言」、よくある5大NG』というタイトルで、以下に抜粋する5つ独り言は「職場や家庭で周囲の気分を害する可能性が高い」のだという。とりあえず、その“5つ”を賢明なるcitrus読者の皆さまにもチェックしていただこう。

 

  1. やたらと「疲れた」や「ため息」を連発する
  2. 「自分の行動」を細かくつぶやく
  3. いきなり「質問のような独り言」を言う
  4. 「忙しい」「時間がない」ことをアピールする
  5. 「文句やイヤミ」を「独り言」のように言う

 

たしかに、どれもこれも「ウザい」ことに間違いはない。ただ、「じゃあ、この5つ以外の独り言だったら大丈夫なのか?」とも、私は同時に突っ込みたくもなった。

 

基本的に「不用心にトーン高めな独り言」は、それがたとえどんなに聖人君子的な内容であっても、端から聞けば「迷惑」……と言うよりは「不気味」でしかない。私も、なんだかんだ言って一人で孤独にパソコンへと向かっている時間が一日の大半を占める職業柄のせいか、知らぬ間に独り言を漏らしてしまっていることがしょっちゅう……だと、身近な人たちからよく注意されたりする。

 

「疲れた…」だとか「○○死ね!(※「○○」には理不尽な修正やリライトを強いてきた編集者の名前が入る)」だとか「今日、これからなにやりゃええのん…(※理不尽なドタキャンでデートの約束がお流れになったとき)」だとかの後ろ向きなモノもあれば、「ガンバ!」だとか「もうちょいの辛抱や!」とかの自らを奮い立たせる前向きなモノもある。

 

自分の部屋なり貸し切り状態の露天風呂なり、発する場さえ選べば、後ろ向きであろうが前向きであろうが問題ない……とは言え、電車の中やら街を散策している際にも、ついつい無意識に口から出ちゃうのが独り言──ゆえに「5大NG」だなんて、ヌルいことおっしゃらずに、いっそ「独り言は嫌われる」とキッパリ断言してくださったほうが、我々「ヒトリゴトイスト」たちもスッとするのではなかろうか……と、「あーセックスして〜!」が、もはや口グセ的な独り言と化してしまっており、何度もすぐそばを歩いている通行人女性にぎょっと振り向かれたり、Siriに「そうですね…やっぱりダメです」と諭されたりした経験を持つ私としては、切に思うのであった。今日の原稿、ロングな独り言っぽくてどうもすいませんm(_ _)m

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