西武 本拠地“ボールパーク化”、若獅子寮新設など180億円規模改修…2021年春完成へ

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2017年11月15日 19:31  ベースボールキング

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西武がメットライフドームエリアの大規模改修を実施する [提供=埼玉西武ライオンズ]
西武は15日、都内で「西武ライオンズ40周年記念事業 メットライフドームエリアの改修計画・周年イベント」について発表会見を行った。

 2018年に埼玉県所沢市に本拠地を構えて40周年を迎える西武。その節目を機に、メットライフドームエリアの改修計画を進めるとともに、周年イベントを開催するという。

 具体的な内容としては、

1.40周年記念事業 メットライフドームエリアの改修計画に着手

「ボールパーク化」と「チーム/育成の強化」、2つの観点から、180億円規模を投じて、改修計画を進める。
・「ボールパーク化」…バックネット裏に12球団最大級のネット裏VIPラウンジを新設するほか、ドーム正面に入場ゲートを設置し、大型売店、フードエリア、こども広場などを新設。
・「チーム/育成の強化」…西武第二球場のスタンド・観客席新設、サブグラウンド・ブルペンの新設、トレーニングジムなどを完備した若獅子寮を新設。

2.2018シーズン、40周年イベント実施
・「40周年記念エンブレム」…2018シーズン、チームはこのエンブレムをユニフォームに着けて戦う。
・「ライオンズ・クラシック 2018」…2004年、2008年と、日本一に輝いた際に着用したユニフォームを、初の東京ドーム主催試合となる2018年4月17日のほか、6月29日から7月1日の計4試合で再着用。
・球団歌「地平を駈ける獅子を見た」の40周年バージョンを制作

3.「事業ビジョン」を策定。キーワードは『共に強く。共に熱く。』

となっている。


◆ メットライフドームが“ボールパーク”に


 本拠地・メットライフドームが“ボールパーク”として新たに生まれ変わる。

 今回、西武は過去最大となる180億円規模となる改修を実施する。ドームエリアでは12球団最大級、約430人収容のネット裏VIPラウンジ新設、ラウンジ最前列に砂かぶり席約150席を設置する。また、外周エリアの拡張・獅子ビルリノベーション、子ども広場の設置・オフィス棟の新設、ドーム前広場の刷新、観客席の全面改修、大型ビジョン・音響・照明施設の刷新、暑さ対策、スマートスタジアム化の加速などを行っていくという。



 なお、全施設の完成は2021年の予定となっている。

◆ 若獅子寮、室内練習場新設、第二球場にスタンド設置



 さらに、チーム/育成強化のための施設改修も行う。

 西武第二球場にスタンド、観客席を設置。また、現在の若獅子寮、室内練習場があるスペースにはサブグラウンド、ブルペンなどを設置し、同時進行で様々な練習ができる環境を整備する。

 また、若獅子寮、室内練習場を新設する。

 現在の室内練習場は1979年、若獅子寮は1980年に竣工と老朽化が進む両施設。現在、B駐車場となっているスペースに若獅子寮、室内練習場を新設する。

 新設する室内練習場は50メートル×50メートルの広さで、冬季、雨天、夜間などの練習において十分な練習スペースを確保。また、ブルペン5レーン、バッティング4レーンを併設し、同時に投球練習と打撃練習ができる場を用意する。

 若獅子寮は、室内練習場に併設し、4階層の寮として新設。選手用の部屋を28室用意し、トレーニングルーム、温浴施設、食堂も完備するなど、若手が野球に集中できる環境を整備する。

 なお、若獅子寮、室内練習場は2018年6月頃に着工、2019年6月頃に完成予定。その後、現在の若獅子寮、室内練習場を撤去し、サブグラウンド、第二球場の工事に取りかかる予定だという。完成は2020年の秋ごろの予定。


◆ 4年ぶりの「ライオンズクラシック」

 来年、40周年を迎えるにあたり、様々なイベントを行う。

 来季、ホーム、ビジターユニフォーム共に、「40周年記念エンブレム」をつけて戦う。

 また、2014年シーズン以来、4年ぶりのライオンズクラシックを実施。2004年から2008年シーズンまで着用し、2度の日本一に輝いたユニフォームが復活。球団初の東京ドーム開催となる4月17日及び、6月29日から7月1日の3連戦の計4試合で復刻ユニフォームを着用する。

 さらに、40周年を記念し、球団歌「地平を駈ける獅子を見た」の新バージョンを制作した。

 その他、『共に強く。共に熱く。』をキーワードに沿線・地域・グループ振興の強化、野球・スポーツ振興の強化など様々な取り組みを行っていくという。


◆ 3年前から計画…秋山「意気に感じて」


 今回の大規模改修は3年ほど前から計画が始まったという。会見に出席した後藤高志オーナーは「西武ライオンズは西武グループのイメージリーダーであり、シンボル。180億円という巨額な投資は(球団の)歴史の中でも初めて。新しい価値を提供していきたい」と今回の大規模改修にかける意気込みを話した。

 また、近年はFAで多くの選手が流出しているという現状もある。今季も野上亮磨がFA権行使を宣言した。後藤オーナーは「FA権は選手が勝ち取った権利なので尊重したい」と話すも、「もちろん残ってもらいたい。(今回の改修で)選手へハード面で改善できたら」と話した。

 一方の選手も今回の改修に「うれしい」と話す。

 会見に出席した秋山翔吾は「こんな大規模な投資は簡単なことではない。選手は(改修を)意気に感じてやっていかなければいけない」と話す。一方で、「ハングリー精神も忘れてはいけない。より良い施設で勝てないということがあってはいけない。施設がよくなったからと言って、それに甘えちゃいけないと思う。もちろん(施設改修)は選手にとってプラスだが、より自覚が求められる」と襟を正した。

 同じく会見に出席した菊池雄星も「新しくなると聞いてワクワクしている。(メットライフドームに)足を運んだ子どもたちが『野球を始めたい』、『ライオンズの選手になりたい』という夢を持てる素晴らしい球場になるのでは。2021年が楽しみです」と期待を寄せつつ「最高の環境を提供してくれるが、使い方は自分たち次第。ソフト面は自分たちで磨いていかなければいけない」と自分に言い聞かせていた。

 2021年へ向けた大規模改修。これまでの球場にはない「新しい価値」を提供することで、あらゆる世代で楽しめる“ボールパーク”を目指す。

 

このニュースに関するつぶやき

  • グッドウィルドームは中央の屋根をとっぱらって、甲子園みたいに天然芝と土のグラウンドにしろや!後平日は気軽に阪神の交流戦が見に行けない終電問題もな・・・
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