下の子が生まれて、上の子が赤ちゃん返り。
筆者がそんな状況にあった時、よく聞いたアドバイスは、「上の子をいっぱい抱きしめてあげてね。チューもいっぱいしてあげて!」というようなもの。
とはいえ正直なところ、筆者は子どもに“ハグ”や“キス”をするのが苦手でした。
当時はそんな自分が“母親失格”に思えたものです。また、「日本人はスキンシップが苦手」という文言にも、罪悪感がチクリと刺激されたものでした。
しかし、そんなことで悩む必要は全然なかったな、と今では思います。
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今回は子育てアドバイザーである筆者が、ハグやキスが苦手なママでも自然に伝えられるオススメの“愛情表現”をご紹介します。
結論を先に言ってしまうと、ハグやキスが苦手なママは、無理してする必要はありません。
日本には昔から、誰に教わるでもなくしていた肌と肌の触れ合いがありました。
(1)おんぶ紐で赤ちゃんをおんぶ
日本ではベビーカーよりも、“おんぶ紐”によるおんぶが主流でした。
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いつも肌が密着しているので赤ちゃんにも安心感を与えられますね。
(2)添い寝
筆者が住んでいたアメリカでは、赤ちゃんが生まれてすぐから別室で寝るという習慣があります。
日本にはこの習慣はありませんでした。むしろ、子どもを挟んで親子で寝ることを指す、“川の字で寝る”という日本語があるほど。
子どもが熱を出したときや、お腹が痛いときなど、ママと一緒にくっついて寝たがりませんか?
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小さな子は、ママの肌の温もりを感じれば自然と元気になるということを知っているのかもしれませんね。
(3)体を使った「わらべ歌」遊び
わらべ歌は、大人がただ歌って聞かせるだけではなく、肌が触れ合う遊びがたくさんあります。
たとえば『いっぽんばし、こちょこちょ』という遊びがあります。登り切ったら“こちょこちょ〜”と言って、子どものワキをくすぐる遊びです。
子どもはくすぐられるのが分かっていても、楽しくて何度もせがんできます。
これら3つはほんの一部の例ですが、日本では昔から“遊び”を通しての触れ合いがあったということです。日本人はスキンシップが苦手なのではなく、欧米のやり方とは異なるだけなのですね。
むしろ赤ちゃんの時期は、添い寝やおんぶ紐があった分、日本のやり方の方がスキンシップが盛んだったのではないでしょうか。
ハグやキスといったスキンシップを自然にできるママも多いでしょう。しかし、筆者と同じように苦手なママへ、ハグやキスに代わるおすすめのスキンシップ方法をお伝えします。
もちろん先程の3つもオススメですよ!
(1)手をつなぐ
手をつないで歩くのも、立派なスキンシップのひとつです。
このとき、「あなたを大切に思っているよ。」という気持ちを込めて手をつないでみて下さい。
いつもは暴走する子が、不思議と落ち着いて隣を歩いてくれたりします。
(2)頭をなでる
筆者の上の子2人はもう中学生ですから、これがやりにくくなってしまいました。
それでも、今でも頭をなでるとまんざらでもなさそうです。
小さな頃は理由がなくても、しょっちゅうなでてあげてくださいね。
(3)すぐ隣に座って、同じものを見る・同じことをする
子どもは自分の世界を親に知ってもらいたいものです。
忙しく家事をしたり、スマホを見たりしている親が、たとえ数分でも自分と同じ世界を共有してくれたら子どもは嬉しく満足な気持ちを抱くものです。
(4)背中をさする
咳をコンコンとしているときなどにする動作ですが、普段もぜひしてあげてください。
「大丈夫?」「いつもがんばっているね。」という気持ちが伝わります。
いかがでしたか?
ハグやキスも、紹介した方法の全てに共通するのは“子どもに意識を向ける”行為だということです。
そこに気持ちがなく、おざなりにされるスキンシップに満足できる人はいませんよね?
どの動作も、それほど長い時間はかかりません。わが子を愛おしく思う気持ちをこめて、意識を向けてみて下さいね。
【画像】
※ Tatyana Dzemileva , Alena Ozerova / Shutterstock
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