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タトゥーを入れた9割が後悔、皮膚移植は30万円……医師に聞く「タトゥー除去手術」の最前線

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2017年11月23日 18:03  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

写真東京イセアクリニック総院長・吉種克之医師
東京イセアクリニック総院長・吉種克之医師

 反社会的なイメージが強かった“入れ墨”や“タトゥー”。しかし、海外セレブやアスリートがファッション感覚で入れていたり、アートメイクが流行した今では、街中でもよく見かけるようになった。最近では、外国人観光客の増加とともにタトゥーのある客の入浴を受け入れる温浴施設も増えている。一方で、入れ墨を彫るのは医療行為だとして、医師法違反で彫り師が逮捕され、9月末、大阪地裁が罰金15万円の有罪判決を言い渡した。タトゥーをめぐる環境は変化している中、タトゥーを入れた人たちは、みんな大満足の日々を送っているのかと思いきや、実はそうでもないらしい。

■タトゥーを入れた人の9割が後悔!

 美容外科・東京イセアクリニックが行ったアンケート(※)では、タトゥーを入れた人の90.9%が「後悔している」と回答したというのだ。(※)「<男女世代別>タトゥー・入れ墨への認識・イメージに関するアンケート」(2017年9月12日〜13日、国内在住の20〜40代の男女350名を対象に実施)

「タトゥーの除去を目的に、当院を訪れる患者さんは少なくないです。問い合わせが、多いときで100件以上寄せられる月もあります。相談に来る女性は、就職や結婚、出産などのライフイベントをきっかけに除去を決心する、という方がほとんどですね」

 そう語るのは、東京イセアクリニック総院長の吉種克之医師。吉種医師によれば、「ウエディングドレスを着るとタトゥーが見えるので除去したい」「ママ友との付き合いを続ける上で、タトゥーがあると困る」など、人生の転換期にタトゥーの除去に踏み切るケースが多いという。

 ファッションとしてのタトゥーへの認識が広がりつつある一方で、「反社会的組織の象徴」というイメージが強いのも事実。結婚や出産のタイミングで、ひとつのハードルになることは、タトゥーを入れる前に気づきそうなものだが……?

「実際にタトゥーを入れた人に聞くと、『海外旅行でテンションが上がって入れた』『海外で“消えるタトゥーだ”と言われたのに、消えないものだった』なんて方もいます。気軽な気持ちでタトゥーを入れた人ほど、後悔する傾向が強いですね」

 “後悔先に立たず”とは、まさにこのこと。そのほか「入れ墨客お断りの銭湯で入浴をしていたら、タトゥーが見つかって、店員に髪の毛を引っ張られて放り出された」という理由で来院した女性もいたとか。いまだに生活のさまざまな場面で支障の出るケースが少なくないのだ。

 タトゥーを入れて生活しづらくなることを考えると、今すぐにでも消したい気持ちもうなずける。実際、どのような方法で、タトゥー除去は行われるのだろうか? 代表的な方法を聞いた。

「ひとつ目は『レーザー除去法』です。タトゥーにレーザーを照射して、高熱で染料を燃焼させます」

 手術ではないため傷痕は残らないが、染料を完全に消すことができないのもレーザー除去の特徴。そのため、染料の深さによっては「ボールペンで描いたものを、消しゴムで無理やり消したような痕」が残ることもあるという。

「2つ目は『切除縫合術(以下、切除法)』です。切除法は、タトゥーが入っている皮膚に部分麻酔をかけて、中心部分の皮膚を切り取り、その周辺を縫い合わせる方法。部位やタトゥーの大きさによって、手術の回数は異なります」

 小さいものであれば、1回で切除から縫合まで可能だが、大きなタトゥーであれば、手術を数回に分けて切除と縫合を繰り返す。一度の手術後、縫合部の皮膚が伸びるまでに3カ月〜半年かかり、皮膚がつっぱらなくなったら、再度タトゥーを切除して縫い合わせる……。長い戦いが待っているのだ。

「切除法の難点は、傷痕が残ること。そのため、切除法はタトゥーを入れる前の状態に戻すのではなく、事故やケガの痕のように見せかけて、タトゥーをごまかすための手術と捉えたほうがいいと思います」

 傷痕を残すことで“タトゥーを入れた過去”をなかったことにする、いわば裏ワザ的な手術といえる。

 そのほかにも、タトゥー部分の皮膚を削ぎ落とす「削皮術」。大きなタトゥーを切除して、太ももなどの健康な皮膚を移植する「植皮術」があるが、どの方法も痛みや傷痕を伴うことは間違いない。

 タトゥーを入れるのは、もちろん個人の自由。当然ながら、除去手術も自由診療のため、施術費用はまちまちだ。そのため、「費用については、特に注意しなければならない」と吉種医師は語る。

「医療機関の中には、患者さんがタトゥーに対して抱いている後ろめたさを逆手に取って、高額な施術費用を提示する病院があるのも事実です。除去手術を受ける際は、慎重に病院を選んでください」

 ちなみに、東京イセアクリニックでは、切除法8万円〜、植皮法30万円〜(10×10cm当たり)だが、タトゥーの大きさによって、費用や期間にも差が出るとのこと。病院選びから治療期間、施術費用など、もろもろ考えてもかなりの負担になる。

「独身時代にタトゥーを入れたときは、満足感もあると思います。ただ、結婚したり、お子さんができたり、家族が増えると自分一人の体ではなくなり、周りに迷惑がかかる可能性があります。今タトゥーを入れようと思っている人は、少し先の未来を想像してみる必要があるのかもしれません」

 若気の至りというには、支払う代償が大きいタトゥー。ぜひ後悔しない選択をしてほしい。

吉種克之(よしたね・かつゆき)
美容外科「東京イセアクリニック」総院長兼銀座院院長を兼任。東京医科大学卒業後、昭和大学形成外科で研修、専門医を取得。大手美容外科クリニックの理事を経て、2010年に東京イセアクリニック診療部長に就任、15年より総院長。
東京イセアクリニック

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  • 墨入りは病気持ってそう。
    • イイネ!1
    • コメント 0件
  • 入れる時は覚悟の象徴だとか海外では〜と言ってるのに9割が後悔とか だから、刺青入れるやつはバカと言われるんじゃねえの?短絡的な思考回路だから
    • イイネ!618
    • コメント 35件

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