限定公開( 65 )
「下の子が産まれてから、上の子に対してキツくあたってしまっている……。」
こんな経験はありませんか? 筆者も含め、2人以上の子どもを育てるママにとっては“2人目あるある”だと思います。
今回は、教育コンサルタントで教育業界に10年以上携わっている筆者が、上の子にキツくしてしまう場合に大切にしたいことをお伝えします。
筆者も、下の子が赤ちゃんのときには上の子にイライラしたものです。
周りのママの話を聞いても、「下の子に手がかかる間は上の子にはキツくなりがちだ」というママが多いような気がしました。
|
|
そもそも、なぜあんなにかわいがっていた上の子にキツくあたるようになるのでしょうか?
それには次の3つの理由があると思います。
(1)自分でやってほしい
下の子が生まれると、上の子が一気にお兄ちゃん、お姉ちゃんになったような気がします。
体格も大きいですし、自分で立って歩いて、話してと感情もある程度コントロールできるようになっていればなおのこと。
|
|
頭では“上の子もまだ幼い子ども”と分かっていても、つい思ってしまうのです。
「そんなこと、いちいちママに言わないで!」「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから、自分でやって」
(2)下の子の世話をやらせてほしい
しっかりしたママほど、第一子は丁寧に世話をしたのではないでしょうか。あれもこれも事前に用意して、笑顔を心がけて、話かけもたくさんしたに違いありません。
ところが上の子がいると、下の子の世話をしている途中でも容赦なく「ママ、○○して!」「△△したい」と要求してくるのです。
|
|
「ちょっと待って」も通用せずに、「言うこと聞いてよ!」と強い口調が出てしまいます。
兄弟がだれもいなかった上の子のときは集中して世話をできましたが、下の子の場合はそうはいかないのです。
(3)ママは育児に疲れている
最後は、“育児疲れ”です。
2人育児に慣れない時期は、気力でがんばってもうまくいかない現実にやつれてしまうことがあります。育児に疲れて、結局上の子に当たってしまう経験がある方も多いのでは。
夜中の授乳や夜泣きが続いたり、上の子の“赤ちゃん返り”や“イヤイヤ期”が重なってしまった場合は、連日、相当なストレスになりますよね。
上記で紹介したように、あたってしまう理由を知ることで少し冷静になることができますが、次にキツくあたってしまった場合に大切にしたいことをお伝えします。
言うことを聞かない、悪いことをする、自分でやらない、遅い、汚くした……など上の子を叱る理由はあふれています。
しかし、カッとなる前に、一瞬考えてみてください。
言うことを聞かないのは、言うことを聞かせようとした大人の事情があり、悪いことをするのは、“悪いこと”の善悪がわかっていないだけかもしれません。
寂しくてママに見てほしくてやっているのかもしれません。
自分でやらないのは、そもそも自分でできない場合もありますし、今は自分でやりたくないのです。
大人の場合は、大人の気持ちで「やる・やらない」を選択できますが、子どもはいつも上から命令されてばかりなのです。
上の子についキツくあたってしまう……。
おわかりのとおり、これは“大人の事情”なのです。
上の子は、赤ちゃんにばかり構っているママをみて、心から寂しい気持ちをもっていることでしょう。それでも叱ってしまったら、状況が落ち着いてから次のことをやってみてください。
(1)上の子と2人だけになり、キツくしてしまった理由を短く教える
(2)最後に「大好きだよ」などと愛情を伝えてギュッと抱きしめる
上の子は、自分だけを見てくれていると心が落ち着き、スキンシップで、叱られたけど変わらず愛されているのだと精神的にも安心することができます。
何よりも、一番の効果は怒ってしまったママがにっこり微笑みかけることかもしれませんね。
【参考】
※ pyrozhenka、 pyrozhenka / Shutterstock
【関連記事】
ママの心配は尽きない?「2人目育児」に関する人気の記事はコチラ!
※ 【FPに質問】きょうだいは「2歳差と3歳差」どっちがおトクなの?
※ イヤイヤ期と出産が重なる!「2歳差きょうだい」のメリット&デメリット
※ こんな時、ママはどうする?きょうだい間トラブルへの対処法〜ケンカ・イジメ編〜
※ ママはストレスだらけ?産後悩みがちな「育児あるある」とその解決策[PR]
※ 【産後の体型にビックリ!】あんなに綺麗なゴマキの秘密のダイエット法とは[PR]
※ 脳は3歳までに80%完成!? 脳を育てるレッスンとは[PR]
|
|
|
|
Copyright(C) 2024 andmama.media All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。