ハイク、ユイマナカザト、島精機...2017年度「毎日ファッション大賞」表彰式が開催

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2017年11月29日 20:23  Fashionsnap.com

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2017年度「毎日ファッション大賞」受賞者 Image by: FASHIONSNAP
2017年度「第35回毎日ファッション大賞」の授賞式が11月29日、恵比寿のEBiS303で開催された。大賞は「ハイク(HYKE)」を手掛ける吉原秀明と大出由紀子、新人賞・資生堂奨励賞は「ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)」のデザイナー中里唯馬、鯨岡阿美子賞はスタイリストの高橋靖子、話題賞は「アシックス(ASICS)」と「ギンザ シックス(GINZA SIX)」、特別賞は島精機製作所の島正博代表取締役会長が受賞。表彰式では新人賞・資生堂奨励賞受賞者の「ユイマナカザト」の最新コレクションがショー形式で披露された。

 毎日新聞社が主催する「毎日ファッション大賞」は、年間を通じてファッション活動で優れた成果を上げた個人や団体を顕彰する賞で、今年で35回目を迎える。大賞の吉原秀明と大出由紀子は、1998年に「グリーン(green)」をスタートし、創立10周年を迎えた2009年春夏シーズンを最後にブランドを休止。約3年の休止期間を経て2013年秋冬シーズンから新たに「ハイク」を立ち上げた。グリーンから数えると20年の節目となる今年は、東京のファッションウイークに公式参加し初のショーを開催。国内のみならず、ニューヨークのショールームと契約して海外展開にも乗り出しており、男女問わず支持される洗練されたデザインと完成度の高い服作りなどが評価された。受賞に際し、大出は「グリーン時代からずっとノミネートはされていて、一生賞は取れないのかなと思っていた。支えて頂いているスタッフ、工場、生地屋、卸先、お客様、本当に感謝しています」と話し、吉原は「自分たちなりに信念を持って取り組んだ結果が受賞につながったのだと思う。歩んできた道が間違っていなかったと背中を押してもらえたように感じている」とコメントした。
 新人賞・資生堂奨励賞を受賞した「ユイマナカザト」は、あえてオートクチュール(高級注文服)に最先端技術を持ち込み、壁の厚い世界に果敢に挑戦するデザイナーとして評価を得た。中里は、表彰式で奨励金100万円を受け取り、「これまで衣装デザインを続けてきた中で、一人ひとりそれぞれのためにデザインするということは着る人に心から豊かになってもらえるということを知り、この体験をより多くの人に届けたいと思うようになった。『やがて衣服は一点物しか存在しなくなる』これが我々が想像する人類の未来の姿。日々進化するテクノロジーが我々のビジョンを後押ししてくれている」とスピーチした。表彰式後には4月にパリで発表した、縫製をせずに着る人にぴったりとフィットし自由に形を変えるコレクションを日本初披露。中里は「誰でも一点物の服を購入できるようにしたい」といい、来年1月にパリで発表するコレクションについて「よりレディ・トゥ・ウエアに近い形で一点物になっていく、マスカスタマイゼーションのようなものをファッションで実現したい」と展望を語った。
 
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