『日刊大衆』によると、12月4日に放送された『なかい君の学スイッチ』(TBS系)で、元SMAPの中居正広(45)が、自宅で週3回しているという“一人鍋”を披露した……らしい。
ところが、その“一人鍋”──共演者たちが「スター鍋でしょ!」「ひらめきとカリスマの鍋!」「見たことのない食材のオンパレードでしょ!」……などと“個性的”への期待を寄せるのに反し、スタジオに用意された“中居鍋”は、鶏ガラスープの水炊きに、具材は白菜・水菜・豆腐・えのき……そして魚系であればタラか鮭、肉系であれば鶏が豚ロース……といった、いたって凡庸な鍋だったという。
どうやら中居は自宅で4〜5時間、酒を飲みながらこの鍋を食べているそうで、「(夕食は)毎日、毎日、家なんで」と説明し、実食した共演者たちからは「見たまんま」「想像の範疇」「実家の鍋」……ほか、微妙なリアクションが飛び交い、料理評論家の浜田陽子さんには「ちょっと気取った中年鍋」と評された……のだそう。
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さて。私は今回、この記事を読んで中居クンに猛烈なシンパシーを感じている。なぜなら「自宅で週3回、4〜5時間かけて酒を飲みながら鍋を食べる」生活サイクルが現在の私とまったく同じなんですもん。しかも、鍋のレシピまでほぼ一緒!! 決して大袈裟ではなく、私の100倍近くは稼いでいるはず……にもかかわらず、だ。
まず、なぜ「鍋」なのか? それはズバリ「切って鍋にブチ込むだけ」と、調理が楽だからにほかならない。栄養のバランスが良くて、カロリーも低そうで、火を通しながら食するため、おのずと食べるペースもゆっくりめになる。まさに身体に良いことづくめではないか。
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では次に、なぜ「いつもほぼ一緒の鍋」なのか? それは「一人鍋だと食材(とくに野菜)が余りがち」ゆえ、次の日も、たとえば「鶏肉をタラに変える」くらいのアレンジを施し、それがルーティンと成り果ててしまうからにほかならない。ちなみに私のルーティンは
- 中居鍋(鶏ガラは顆粒状の市販品)
- 豚肉と白菜のミルフィーユ鍋(煮立てていくうちにミルフィールのかたちは崩れ、単なるごった煮になっていく)
- 豆乳おぼろ豆腐入り雪鍋(白菜・えのき・鶏胸肉・大根おろし・白ネギ…と全部白系の具材)
……の3鍋で、すべてが昆布だし&すべてをポン酢で食べている。すなわち、上モノを変えているだけで、ベースは変わっていない──おそらく、根本的に中居クンも私も、一人鍋に趣向を凝らすほど「料理をすること」には思い入れがないのだろう。また、おのずと「毎日外食」といった状況を体力的に受け入れられなくなった、そんな中年や初老の独身男にとって唯一残された選択は、なるべく簡単にできて、あっさりしている「中居鍋」しかないのである。
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どんなに稼いで、どんなに大きな家に住んでいようが、生活のレベル(の一部)は我々凡夫とそう違わない──そういう「起きて半畳寝て一畳」なる諺を地でいく億万長者・中居クン……いまだ揺るがない人気の秘密を、この中年鍋報道でかいま見た私なのであった。じつはパチンコ好きだって聞いたこともあるし……。中居クンでも、確変当てて5万や6万勝ったら嬉しいものなんだろうか? だって、私の500円とか600円程度の感覚でしょ(笑)?