月でのインフラ整備が進む!? 日本のスタートアップispace、101.5億円を資金調達

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2017年12月17日 20:02  Techable

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そう遠くない将来、人が月に住み、また地球と月を行き来するということも考えられるようになってきた。

そうした時代を見据え、月でのインフラ整備を行おうとしている日本のスタートアップispaceは13日、101億5000万円の資金調達をシリーズAラウンドで実施したと発表した。

この額は、日本のスタートアップのシリーズAとしては過去最高で、宇宙分野のシリーズAとしても世界最高となる。
・2020年末には月面着陸
今回の第三者割当増資の引受先は産業革新機構、日本政策投資銀行、東京放送ホールディングス、コニカミノルタ、清水建設など。

ispaceは2010年に設立されたスタートアップで、航空宇宙開発を行っている。独自に開発している月着陸船による月探査ミッションを計画し、これは民間としては初の試みだ。

具体的には、今回調達した資金を元に、2019年末ごろに月着陸船を月周回軌道に投入し、2020年末には月面着陸して月面探査を行う。
・月を宇宙探査拠点に
ispaceが注目しているのが、月の水資源だ。水は人間が暮らすために必要不可欠である一方で、水素と酸素に分解することでロケットの燃料となる。

つまり、月を人の定住地、またもっと遠いところにある惑星などの探査拠点として利用することが可能となる。

折しも、米国のトランプ大統領は先日、月に再び宇宙飛行士を送り、月を火星探査の拠点とすることを指示したばかり。こうした点からもispaceの取り組みは先端をいくものといえる。世界をリードすることになるかもしれない日本発のスタートアップの今後に注目が集まる。

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