息子の「幼稚園休みたい」発言で気づいた、子育てのゴールとは

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2017年12月17日 21:22  &Mama

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&Mama

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わが子には、どんな大人になって欲しいですか?


どんな力を育み、生きていって欲しいかを、考えたことがありますか?


子どもを手放すときが、“子育てのゴール”だと筆者は考えます。


そのとき、どんな状態でゴールを迎えたいかというビジョンを持つことで、まだ小さなわが子への対応が変わってきます。


4児の母である筆者が子育てのゴールをハッキリと意識した、とある出来事をお話します。





息子が「幼稚園行かない!」と言った時…

筆者の現在6歳の息子は、時々キッパリと「今日は幼稚園に行かない」と宣言します。


数ヶ月に一度くらいの頻度で言い出すその宣言に、家族はその都度、右往左往するのが常でした。


共感して気持ちに寄り添ったら行く気になるときも、あるにはありました。


が、彼が成長するにつれ、そのような機会は減ってゆきました。


頑なに「今日は行きたくない」と主張するのです。


そんな彼に対して、私たちがとった対応は、主に次のようなものです。


「学校というのは毎日行くという約束をしているところなのだ」と言いつけたり、「熱が出たら休んでもいいけれど、熱が無くて元気なときは行って欲しい」などと諭したり。


はたまた、「休むなら、週末の映画は無しね!」と脅したり。


どの対応も、私自身が納得した答えではないことを見透かすかのように、息子が頑固に「行かない」と繰り返し主張したある朝のことです。


途方に暮れた私は、長女のことを思い出していました。



 登校拒否の長女にしていた筆者の行動

息子誕生の8年前に産まれた長女は、小学校3年生のとき、不登校になりました。


確たる理由は無く、新しいところに馴染めないがゆえの不登校です。


筆者はほぼ毎日、泣き叫ぶ長女の腕をぎゅっとつかみ、ひきずって連れて行きました。


どうしたらいいかわからない、不安な日々が続きました。


しかし、3年生の終わり頃から、仲の良い友だち関係をきっかけにして、長女は学校に馴染み始めました。


その変化は、あんなに気を揉んだ日々がアッサリと覆り拍子抜けするほど、突然起こり始めたのです。


そのとき筆者が感じていたことを、「幼稚園に行かない」とハッキリ主張する息子の目の前で思い出しました。


筆者は本当は、子どもの力を信じたかったのです。


自ら学校へ勇気を出して行くその背中を、見送りたかったのです。


決して無理やり、怒ったり脅したりして、子どもをコントロールなんてしたくなかったのです。



子育てのゴールは、「自分を信じることで、人を信じる」力を獲得すること

筆者は一息ついて、息子に言いました。


「いいよ、幼稚園休みたいんでしょ、今日は。じゃあ幼稚園に電話して、先生に知らせておくね」と。


息子は一日家で気ままに過ごし、そして次の日は何事も無かったかのように、自分でさっさと制服に着替え、登園しました。


そこでまた、あることに気付きました。


そういえば息子は、慌しい週末の後の月曜日の朝などに、休みたがることが多いのです。


つまり彼は、忙しすぎる時間を過ごしたときは、のんびり過ごす時間を取って、自分でバランスをとることの出来る人だったのです。


他人からの評価に振り回され、自分の意思を無視し続けた結果、心を病む多くの人がいる時代です。


大人が脅したり、無理強いして、息子のその美点が潰されることのなかった幸運を、静かに喜びました。


そこで筆者は大事なことに気付いたのです。


子どもには、自分を信じて、自分を大切にする力をつけて欲しい。


強制されるのではなく、彼ら自身の内から湧き出る力を使って、いろんなことにチャレンジして欲しい。


そして、同じように疲れている人に、叱咤激励するのではなく、優しく寄り添い、信じて待つ人になって欲しい、と。


やる気の出ないときもあれば、一休みしたいときもあります。


子どもだけではありません。大人もそうですよね。


自分と他人にそれを許す人になってもらうための働きかけはどんなものがあるだろう。


何かことが起こるたびに、子ども達を育む親として、考え続けたいと思っています。



【画像】
※ Ilya Andriyanov / Shutterstock


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このニュースに関するつぶやき

  • 子供にも理由があるのだからそこは信じて「行かなくていい」という判断も必要である。原因がはっきりすれば上役に意見書を出す。回答が得られるまで学校には行かせないとの一文を添えて。
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