ダ・ヴィンチニュースによると、アメリカで売上総数70万部超を記録している、子どもが絶対に笑う絵本『えがない えほん』が2017年の11月21日、日本でも発売された……らしい。
同書はタイトルのとおり、絵が一切描かれていない絵本。しかし「読み聞かせのバイブル」と評され、アメリカ全土の子どもたちを大喜びさせているという。その秘密は、同書に課せられたルールのひとつである「朗読者は、この本に書かれている言葉を必ず口にしなくてはならない」というもの。
いつも「ちゃんとしなさい!」と叱りつける大人たちが、「ぶりぶりぶり〜!」「わたしはおサルさん」などと馬鹿なことを次々と読む姿は子どもたちに大ウケ。文学を読む楽しさや人を楽しませる話し方を教えるだけでなく、子どもと同じ目線でコミュニケーションをとることもできる。
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……のだそう。
さて。この記事を受け、citrus編集部から、
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「もしも『大人が笑う、えがない えほん』をゴメスさんが作るとしたら、どんな本になるのでしょうか?」
……どいう、とんでもない無理難題を突きつけられた。そんなナイス・アイディアがパッと浮かぶくらいなら、とっくにどっかの出版社に企画書持ち込んでますからw! で、大儲け……を願い、さっそくいくつか考えてみた。
1.落語の台詞がそのまま書いてある「えがない えほん」
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我ながら大して斬新なアイディアだとも思えないが、短編落語を絵本仕立てで空間の多い贅沢なレイアウトで組めば、意外と感情を込めて朗読できるのかもしれない。朗読側もその光景をイメージしやすそうだし?
2.「松本人志のすべらない話」の「えがない えほん」バージョン
これも大して斬新なアイディアではないのだが、値段さえ安く抑えれば、けっこうウケそうな気配もなくはない。吉本興業あたりが、すでに水面下で動いている可能性も? 手間も費用もかからなくてコスパは抜群っぽいし? 動いてないか(笑)。
3.早口言葉を集めた「えがない えほん」
やはり大して斬新なアイディアじゃないが、飲み会あたりでこの本を一冊テーブルに置き、なにかの罰ゲーム代わりに「開いたページの早口言葉を朗読しなさい」みたいな催しをすれば、それなりに場持ちはするかもしれない?
4.北斗の拳やJOJO…ほかの秀逸なオノマトペを集めた「えがない えほん」
これはちょっとだけ斬新……な気がしないでもない? 「ドヒャドヒャドヒャ」だとか「あべし」だとかを、きちんとデザインした迫力のある書体で……。ダメですかね?
5.聞きようによってはチョットおピンクに聞こえかねない言葉を集めたアダルトな「えがない えほん」
ちなみに、今回の難題をcitrus編集部からいただいた際、「○○○」だの「×××」だのの放送禁止用語はナシでお願いします、と釘を刺されてしまった。じゃあ、直接的なアダルト用語ではなく、ほんのりエロスな香りをただよわせる程度のソレではいかがだろう?
たとえば、「ふぇらーり」「マラッカ海峡」「カメハメハ大王」「アナリスト」「辞意(じい)を表明」……とか、そんな感じである。お下劣系な合コンだとややウケ間違いなし!?
ってなわけで、2017年のcitrusコラムの入稿はこれで最後ってことなので、皆さん今年も散々お世話になりました! 来年もまたゴメスのことをお見知り置き申し上げますm(_ _)m 敬語、ヘンですか?