■50代でも恋愛するのかと驚きの声
恋愛に年齢は関係ない。いくつになっても恋をする人はいるし、しない人もいる。実際、高齢者施設でも恋に落ちる男女はいるのだ。
「自分の母親が50代後半なので、あの年代でも不倫するんだなと思うと複雑な心境ですね」
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シンイチさん(33歳)は独身。親と同居しているが、家で食事をしないし寝るために帰るようなものなので、万が一、母親が不倫しているとしても気づかないと言う。
「父親だって母の不倫には気づかないでしょうね。弟もいますがやはり仕事が忙しくて、一家全員ばらばらの生活なんです。家族で夕食をとるのは月に1回あればいいほうじゃないかな。全員大人だから、それほど珍しいことでもないでしょうけど、母親は案外寂しかったりして。そんなとき、母親を女性として見てくれる男性が現れたら、恋愛しても不思議ではないですよね。そう言いながら、現実感はありませんけど」
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自分の親だから、自分の配偶者だから、そんなことがあるはずはないと思ってしまうのだろう。
■母の不倫のアリバイ作りを……
北関東出身で、今は都内に1人暮らしをしているマイさん(32歳)は、あるとき母親から「〇日はあなたのところに泊まっていることにして」という連絡をもらった。
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「SNSでの連絡で意味がわからなかったので電話したら、あとで連絡しなおすと。あとから電話がかかってきて、『〇日に都内に行くんだけど、友達と一緒なのであなたのところに泊まったことにしてほしい』と。ますます意味がわからない。『友達って男なの?』と聞いたら、『今度詳しく話すから』って電話を切られました。たぶん、父がお風呂にでも入っている間にかけてきたんでしょうね。これはお母さん、怪しいわーと思いました」
マイさんの予想通り、母親はかつての同級生と不倫関係にあった。だが、それを聞いたマイさんは動じなかった。
「母といえども、1人の女性です。父は今で言えばパワハラ、モラハラのひどい人。耐えてきた母を見ているから、もう好きなようにさせてあげたかった。それ以来、母の不倫のアリバイ作りを手伝っています」
母親と恋愛話をすることで、今までの母親とは違う女の顔も見ることになったが、それもまたイヤではないとマイさんは言う。
「こっちももう大人ですから。これからも母には悔いのないようがんばってほしいです(笑)」
女同士だからこそ成立する「ナイショの話」なのかもしれない。