妊娠期における多量のコリン摂取は子供の認知能力に有益である

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2018年01月10日 15:02  妊活・卵活ニュース

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妊娠後期におけるコリン摂取と胎児への健康影響
コーネル大学の研究チームは、「Journal of the Federation of American Societies for Experimental Biology」にて、妊娠後期における多量のコリン摂取が胎児の脳発達に肯定的な影響を与えると発表した。

妊娠後期の母親が毎日少なくとも930ミリグラムのコリンを摂取した場合、子供は持続的な認知作用を得られると報告された。1日あたりのコリン推奨量450ミリグラムに対して、930ミリグラムは約2倍になる。

コリンとは
コリンは、卵黄、牛豚肉、鶏肉、魚、豆類、ナッツ類、アブラナ科の野菜(大根、キャベツ、ブロッコリー、小松菜など)に含まれる。

今回の研究より、胎児の脳発達を促す作用が判明した。

コリン摂取と子供の認知能力
研究チームは、妊娠中の女性26人を対象に、妊娠期のコリン摂取と胎児脳への影響について調査した。被験者は2つのグループに分けられ、1日あたりコリン摂取量を480ミリグラム、930ミリグラムとした。また、全て同じの食事内容、同じ摂取量の栄養素(コリンの代謝物質、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸など)が与えられた。

研究チームが、生後4、7、10、13ヶ月の子供に対して、一定時間内における情報処理速度、視空間性記憶(短期記憶)を評価したところ、母親のコリン摂取量と子供の認知機能・能力に相関関係が認められた。

論文主著者であるマリア・コーディル(Marie Caudill)氏は、妊娠期に母親が毎日コリン930ミリグラムを摂取した場合、480ミリグラム摂取した母親の子供と比べ、子供の情報処理速度は速く、記憶力も高いと述べている。

研究結果より、胎児の発育においてコリンは重要な栄養素であり、細胞膜構造や機能、DNAメチル化、遺伝子発現に大きく影響するという。

(画像はPixabayより)

CORNELL UNIVERSITY

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