【コラム】　マンガとコラボ　「美肌一族」コスメの野望

　なつかしい昭和の少女マンガをほうふつさせるパッケージで、ひときわ目を引く化粧品企画・販売会社ラブラボのコスメシリーズ「美肌一族」。 　シリーズ全体で600万個を売り上げている「美肌一族」は、もとは日本最大級の女性向け携帯サイト「girlswalker.com」で2005年9月から連載された携帯小説マンガでした。 　「そんなお肌で私に勝てるとでもお思い？」 　挑発的なセリフと共に、主人公・美肌紗羅（びはだ・さら）の劇画調イラストを模した美容シートマスクを限定発売したところ、耽美（たんび）な世界にどっぷり浸っていた読者が殺到し、6万4000枚を1日で完売。そのインパクトと当時はまだ珍しかった1枚入り（450円）シートマスクが評判を呼び、全国発売された06年5月には、日本中の女性にまとめ買い現象を巻き起こしました。今ではコンシーラーやグロスから、洗顔フォーム、入浴剤に至るまで幅広い展開を見せています。

不動の人気「美肌一族」シートマスクのパッケージ

「泡セレブ洗顔」や「片想いコンシーラー」「ゴージャス艶グロス」など「美肌一族」コスメのラインナップ。

　数量限定のご当地シートマスクでは、「ちょいとあんた!　そんなお肌であたいに勝てると思ってるのかい!?」（関東編）と紗羅のセリフが各地の方言になり、成分に名産を配合するなど（関東編では茨城特産の納豆エキスほか）、その凝ったプロモーションはとどまることを知りません。 　そして昨年、なんとシートマスクにマンガ本「美肌一族〜わたくし、美肌紗羅でございますの巻〜（作：三木沫　漫画：飯塚晶子）」を付けるという、化粧品業界初の試みがなされました。 　マンガは、紗羅が世界30億人の女性の憧れ「WBC」（ワールド・ビハダ・チャレンジ：美肌世界大会）を舞台に、父の死や姉の裏切りなど悲運に翻弄されながらも、肌の美しさを目指してどん底から輝きを取り戻していくというストーリー。シートマスクをしている20分間に、ちょうど読み終わる分量です。 　巻末には、モデルでタレントのマリエが友情出演（!?）というかたちで、紗羅とコラボしている付録ページも。新垣結衣が、ブログで取り上げたことでも話題になりました。 　今年4月に待望の続編「美肌一族〜愛と憎しみのノクターンの巻〜（作：三木沫／稲妻カエル　漫画：柏屋コッコ）」が発売。またバンダイにより映像化も検討されているとのこと。ますます女性が虜になりそうな予感がします。男性のみなさんも、美肌女性の増加に期待あれ！（編集・執筆／mixiニューススタッフ）

ラブラボとバンダイの共同企画でつくられたマンガ本付き「美肌一族」シートマスク。（Ｃ）ラブラボ／バンダイフィル

　 ■関連サイト 美肌一族　公式HP　 http://www.lovelabo.co.jp girlswalker.com　美肌一族サイト（携帯のみ） http://gws.st/cosme/bihada/ 新垣結衣ブログ　http://ameblo.jp/yui-aragaki/entry-10071188087.html

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