マラドーナ氏、古巣セビージャの監督人事を痛烈批判「イカれている」

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2018年01月12日 20:10  サッカーキング

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セビージャを批判したマラドーナ氏 [写真]=Getty Images
フットボール界のレジェンドである元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ氏が、古巣セビージャの指揮官人事を痛烈に批判した。

 セビージャは今シーズン、アルゼンチン代表監督への就任に伴い退任したホルヘ・サンパオリ監督の後任として、昨シーズンまでセルタを率いたエドゥアルド・ベリッソ監督を招聘。序盤は好スタートを切ったが、10月以降は成績が落ち始め、11月にはベリッソ監督が前立腺がんを患っていることが判明した。ベリッソ監督は手術を経て12月に復帰を果たしたものの、チームは復調することなく、クラブは指揮官交代を決断。22日にベリッソ監督を解任し、28日にはビンチェンツォ・モンテッラ監督を招聘した。

 ところが、モンテッラ監督に率いられたセビージャは、今月3日に行われたコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)5回戦ファーストレグこそアウェイで2部のカディスに2−0で勝利したものの、6日に行われたリーガ・エスパニョーラ第18節では、ホームでベティスとのダービーに3−5で惨敗。11日に行われたカディスとのセカンドレグも2−1の辛勝に終わり、本拠地サンチェス・ピスフアンは激しいブーイングに包まれた。

 マラドーナ氏がセビージャに在籍したのは1992−93シーズンの1年間に過ぎない。しかし、母国の後輩であるベリッソ監督に見切りを付け、ミランの指揮官を半年足らずで解任された直後のモンテッラ監督を迎え入れるという判断に全く納得が行ってないようで、クラブ経営陣をこき下ろした。

「ベリッソの代わりにモンテッラを監督に呼ぶなんてイカれている。ミランで無様に首になった男ではないか。セビージャの監督を務められる者は他に五万といる。企業家なんぞにフットボールは操れない」

 マラドーナ氏はさらに、今からでもベリッソ監督を呼び戻すべきであるとの持論を展開した。

「ベリッソは続投するべきだ。そうでなければ、しかるべき後任を置くべきだ。今の状況は何としても変えなければならない」

 思わぬ大御所から“駄目出し”を食らってしまったセビージャとモンテッラ監督。だが幸いにも、リーガ・エスパニョーラではまだ5位に踏み止まっており、チャンピオンズリーグおよびコパ・デル・レイでも勝ち残っている。マラドーナ氏は気分屋なところも多々あるだけに、今後の巻き返しで批判を称賛に変えたいところだ。

文=北村敦

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