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【米国発】デジタルネイティブの子どもを魅了するARコンテンツ体験

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2018年01月15日 12:03  MAMApicks

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MAMApicks

写真写真
航空会社のマイレージの有効期限が切れるとの知らせがあったのが昨年末。もう利用していない航空会社のものだったので、雑誌講読のオプションに充てることにした。

私はほとんどのコンテンツをオンラインで読むが、写真にお金をかけている雑誌は、やはり紙で読みたい。ニュースや旅行関係、子ども向けのスポーツの雑誌を選び、翌週には郵便で配達されてきた雑誌を手に取った。

子ども向けのスポーツは「Sports Illustrated」のKIDS版で、今月の特集は冬季オリンピック。表紙を飾っているのは両親が韓国からの移民だという韓国系アメリカ人の米国代表スノーボーダーで、わずか17歳のクロエ・キムさんだ。

スキーが好きな息子は、彼女が雪の中に立っている写真を見ただけで「わー!」と反応して手にとっていたが、横から見ていると「さすが移民国家アメリカ、代表選手はいろいろな人種がいるなあ」と実感する。


先日は、ゴールデングローブ賞授賞式で生涯功労賞セシル・B・デミル賞の受賞スピーチをしたオプラ・ウィンフリーが、貧しかった少女時代の1964年にシドニー・ポワチエがアカデミー最優秀男優賞を受賞した時の映像が強烈に記憶に残っていることや、1982年にポワチエがまさに同じ場所で同じゴールデングローブの生涯功労賞を受賞したことを振り返り、「今この瞬間、私が黒人女性では初めてこの賞を受賞したのを見ている少女たちがいることにも大きな意味がある」と言っていた。

息子も人種を意識し始めるだろうか。それはいったいいつ、どんな時で、どんな体験なのだろう。そして、そんな体験をすれば、こうしたアジア系アメリカ人の活躍にアメリカの、そして自分の中にあるポテンシャルを目の当たりにしたように感じるのだろうかなどと考えてしまう。


次に手に取ったのはTIME誌。言わずと知れたニュース雑誌で90年以上の歴史があるが、最新号の2018年1月5日号ではビル・ゲイツ氏がゲスト・エディターを務め、"What Makes You Optimistic?"(何があなたを楽観主義者にさせるのか)という切り口の特集が組まれている。

彼の生涯のメンターであるウォーレン・バフェット氏から、ミュージシャンのボノ、コメディアンでベストセラー作家のトレバー・ノアまでさまざまな著名人が寄稿している上に、新しい試みとしてARコンテンツが導入されているのだ。

説明を読んでみると、アプリの『LIFE VR』をスマホにダウンロードし、表紙や特集ページをスキャンすると、スマホ上にコンテンツが表示される。


表紙をスキャンすると、世界はいい方向に向かっているとゲイツが楽観的になれるのは、ナイーブな楽観主義ではなくデータにもとづいており、そのひとつとして乳幼児死亡率の低下を実現させたエチオピアでの成功例を伝えるアニメーションが、ゲイツのナレーションでスマホに表示される。


ミュージシャンのボノのページをスキャンすると、彼が描いたイラストを使ったアニメーションを通して、女子の教育が大切な理由が理路整然と述べられる。

私ならどんなARコンテンツを作るかなあ……などと妄想していると、息子が「なに見てるの?」と寄ってきてくれた。内容を説明し、アプリで表示する手順を教えると、やはり7歳児はすぐに覚えてしまう。私のスマホでアプリをタップして起動し、あちこちのページをスキャンしては(コンテンツが組み込まれてないところまで)、「これ、どうしてこうなるの?」「しゃべってるのは誰?」「もう一回見たい」と繰り返し見ていた。

エチオピアではかつて、5人に一人が5歳になる前に死亡していたというゲイツの語りを聞いて、「どうして5歳になる前に死んじゃうの?」「Vaccine(ワクチン)は僕もやったよね。ワクチンもあれば大丈夫なんだね?」と、これまでになかった質問をしてきた。そして、何で盛り上がってるのかと見に来た夫に、"Daddy, look at this! You can start the app here, then scan the page… see? Do you see it?" と見せて興奮気味である。

大人にとっても面白いとなると、やはりデジタルネイティブには(とくにこうしたトピックを言葉だけで説明されてもまだ難しい段階のデジタルネイティブには)、こうした見せ方が圧倒的なリアリティを持って響くのだろうか。

オリジナルのARコンテンツを作る無料アプリもあるし、何かを誰かにわかりやすく伝えるツールとして、息子とARコンテンツを作る日もそう遠くないかもしれない。

大野 拓未
アメリカの大学・大学院を卒業し、自転車業界でOEM営業を経験した後、シアトルの良さをもっと日本人に伝えたくて起業。シアトル初の日本語情報サイト『Junglecity.com』を運営し、取材コーディネート、リサーチ、ウェブサイト構築などを行う。家族は夫と2010年生まれの息子。

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