ヨード欠乏症により妊娠率が低下する

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2018年01月17日 09:02  妊活・卵活ニュース

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ヨード欠乏症と妊娠率
アメリカ国立衛生研究所の研究チームは、「Human reproduction」にて、ヨード(ヨウ素)欠乏症が妊娠率を低下させると発表した。女性が深刻なヨード欠乏症である場合、妊娠率が46%減になったと報告されている。

ヨード欠乏症とは
ヨード欠乏症は、体内のヨウ素が不足している状態である。ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成成分であり、昆布やワカメなどの海藻類、イワシ、サバ、カツオ、ブリなどの魚類に多く含まれる。

海産物を摂取しないことにより体内のヨードが不足すると、甲状腺機能低下が生じる。今回の研究結果より、ヨウ素不足が妊娠に影響を与えると判明した。

ヨウ素欠乏による不妊
研究チームは、2005年から2009年に掛けて、妊娠に至らない女性501人を対象に、ヨード欠乏症と妊娠率における関連性について調査を実施した。被験者の女性は妊娠モニターを用いて排卵を予測し、排卵に合わせてパートナーと自然妊娠を試みた。

研究チームが被験者より尿を採取して尿中ヨウ素を測定したところ、44.3%にヨード欠乏が認められた。また、ヨウ素/クレアチニン比が50μg/g(マイクログラム/グラム)以下の女性は、比率が基準値内であった女性と比べ、妊娠率が46%減少した。

なお、ヨウ素/クレアチニン比が50μg/g以下では、ヨード欠乏症と診断される。

適度な海産物の摂取を
体内のヨウ素濃度は個人差があり、個体内においても体調などを理由に変化する。しかしながら、海産物を食べる習慣がなく、妊娠に至らない場合、ヨード欠乏症が妊娠成立を妨げる一因と考えられる。

(画像はPixabayより)

Human reproduction

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