F1予算制限導入の動きも、有効なシステム作りに悩むFIA

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2018年01月18日 14:11  AUTOSPORT web

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グリッドに並ぶフェラーリとメルセデス
FIA会長のジャン・トッドが、バジェットキャップ単独ではF1チームのコスト低減はうまくいかないだろうとして、監視システムと適切な規則が必要だと主張した。

 F1オーナーのリバティ・メディアは、レースに参戦するチームのコスト削減を実現するために、近い将来、予算に制限を設けることを検討している。トッドはこの動きに賛意は示しつつも、失敗するリスクを避けるためにも追加的措置が併用されるべきだと以下のように語った。

「我々はこれまでコスト管理、予算制限について議論してきた」

「議論自体は良い動きだが、施策については組み合わせで行うべきものだと私は考えている。実際にコスト抑制の効果があるレギュレーションを作る必要がある」

「単に予算上限制を導入する、というだけではうまくいかないだろう。今のところ、そうした試みでは合意ができていない」

「目的達成のためには、より洗練された内容で合意に達しなければならない」

 F1のCEOであるチェイス・キャリーは、最近バジェットキャップ制度について、より健全で有益なビジネスモデルになり得るものだとして多くのチームから広範な支持を得たと語った。

 しかし、チーム側にはこの構想の実施と実用性に関する懐疑的な見方も残っている。

「私はバジェットキャップ制度の強い支持者ではない。どのくらい監視力が持てるのか疑問だし、各チームの組織構造も異なっているからだ」と話すレッドブル代表のクリスチャン・ホーナーは、この制度が予算上限を設定するだけではうまく続かないとするトッドの見解に同意している。

「この制度は、絶対にコスト押し上げ要因への対策と連動して行うべきだ。なぜならコストは規則によって生じるからだ。規則が我々のコストを決める要因なのだ」

「だから、根本要因に対処すべきだ。そうすれば、上限を設けることは今よりもずっとデリケートな問題ではなくなる」

「上限を定めることだけに頼ると、いわばダムへの水圧が高まり過ぎるようなことになってしまう」

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