幻覚に狂い、壊れていく吉村界人の姿が 谷崎潤一郎原作『悪魔』予告編&ポスタービジュアル

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2018年01月19日 11:02  リアルサウンド

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 2月24日公開の映画『悪魔』より、予告編とポスタービジュアルが公開された。


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 本作は、近代日本文学の文豪・谷崎潤一郎原作の同名小説を実写映画化したもの。強迫観念に襲われ続ける人間が、死の恐怖からくる妄想に苦悩する心理状態を描く。監督を務めたのは、『光と血』『デイアンドナイト』の藤井道人。『太陽を掴め』『関ヶ原』の吉村界人が主演を務め、大野いとがヒロイン役を演じるほか、前田公輝や遠藤新菜らが出演する。


 公開された予告編は、大学入学のため上京してきたバスの中で幻覚に怯え、鼻血を垂らす佐伯(吉村界人)の姿から始まる。佐伯は、下宿先の娘の女子高校生・照子(大野いと)と出会うが、自分の部屋を頻繁に訪れ、その肉感的な身体を見せつけ、小悪魔のように自分の心を惑わしていく照子のことを迷惑に思う。ふたりのそんな危うく怪しい様子をよく思っていない、同居する照子の親戚の鈴木(前田公輝)や、通い始めた大学の同級生・あゆみ(遠藤新菜)も加わった四角関係。鈴木の言う通り、照子は佐伯にとっての“悪魔”なのか。妄執にとらわれた4人が繰り広げる、サスペンスが映し出されている。


 完成したポスタービジュアルも、人間の二面性を表現。“表の顔と裏の顔。天使の顔と悪魔の顔。人間の片側には悪魔の顔が隠れている”をコンセプトに、4角関係に陥る吉村、大野、前田、遠藤の、“表の顔(天使の顔)”が、“天使にも似た悪魔ほど人を惑わすものはない”というキャッチコピーとともに捉えられている。(リアルサウンド編集部)


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