ロボットがつなぐ運命の出会い キム・グエン監督最新作『きみへの距離、1万キロ』4月公開決定

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2018年01月19日 12:02  リアルサウンド

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 キム・グエン監督最新作『Eye on Juliet』が、『きみへの距離、1万キロ』の邦題で、4月7日より新宿シネマカリテほかにて全国順次公開されることが決まった。


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 本作は、『魔女と呼ばれた少女』で第85回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、世界にその名を知られることとなったカナダの気鋭キム・グエン監督が手がけた、遠く離れた地球の反対側から監視ロボットを通じて出会う男女の運命の恋を描いたラブストーリー。


 北アフリカの砂漠地帯にある石油パイプライン。そこで石油泥棒を監視する6本足の小さなクモ型ロボットを、遥か10,000キロ離れたアメリカ・デトロイトから遠隔操作しているオペレーターのゴードン(ジョー・コール)は、恋人のジャニーン(アレクシア・ファスト)と別れたばかり。上司のピーター(ブレント・スカグフォード)から勧められた出会い系アプリを試してみるも、ピンとくる出会いはない。そんなある日、ゴードンは監視ロボットを通して若く美しい女性アユーシャ(リナ・エル・アラビ)と出会う。彼女には、カリム(ファイサル・ジグラット)という恋人がいるが、親からは別の相手との結婚を強要されていた。そんな状況を知ったゴードンは、彼女の哀しい運命を変えるべく、大胆な行動に出る。


 第74回ヴェネチア国際映画祭においてヴェネチア・デイズ部門フェデオラ賞を獲得し、ヨーロッパの批評家たちから大絶賛を受けた本作。さまざまな手段でいつでもどこでも世界の誰とでも繋がることが出来る日常、その一方で、未だ古い風習に囚われ自由な生き方さえ許されない文化といったものが対極にある現実を、“恋愛”という普遍的なテーマへと昇華させた。(リアルサウンド編集部)


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