モスバーガーの不振は「分煙」が要因か。愛煙家視点でも「全面禁煙」のほうがスッキリする!?

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2018年01月20日 01:00  citrus

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日本の「後進的」とされる喫煙事情をヒステリックに、片っ端から攻撃するだけの嫌煙論がネット上で氾濫するなか、私のようなスモーカーでもその論旨に同調できるノンスモーカーサイド発の原稿を発見した。

 

IT mediaビジネスONLINEが配信した『モスバーガーが「創業以来の絶不調」である、もうひとつの理由』というタイトルの記事で、簡単に説明すると、

 

売上高、利益ともに二ケタ成長で絶好調のマクドナルドを尻目に、業界第2位のモスバーガーが苦戦しているのは、2014年に「全面禁煙」へと切り替えたマクドナルドに対して、モスバーガーは「分煙化」を進めたことに、客数が伸び悩んでいる一因があるのではないか?

 

……といった(本記事の筆者)個人による推測の根拠を、いくつかのデータで裏付けながら示していく内容である。

 

「喫煙者ではないが嫌煙家ではない」と自負する本記事の筆者が、なぜあえて今回は嫌煙家寄りの、愛煙家に引導すら渡しかねない主張を貫いたのかと言えば、「理由はシンプルで、モスバーガーの分煙席から漏れ出てくるタバコの匂いを嫌がる客をよく目にするから」……なのだそう。

 

筆者が分煙席近くでチリドッグをほおばっている横で、「なんか臭いね」と言って顔をしかめる方や、席を移動する家族連れを少なからず見かける。

飲食店に設置している分煙席は、禁煙席と敷居があって密閉されているものの、人の出入りやらで外にもタバコの匂いや煙が漏れてくることもある。それを嫌がる非喫煙者は少なくない。

 

さらに、同筆者は、

 

09〜12年の改装をきっかけに、受動喫煙対策を強化した某ファミレスチェーンで、全席禁煙の141店と、喫煙席と禁煙席を壁で仕切る分煙の16店の売り上げを、産業医科大学の研究チームが調べたところ、全面禁煙の店舗は1年目に2%、2年目に3.4%売り上げが増えたが、分煙の店舗は1〜2年目ともほとんど変わらなかった。

イタリアでは、バーとレストランを全面禁煙にした結果、売り上げが20%増加したという調査もある。

……などの具体的な数字を織り交ぜ、「イデオロギー的なものは一切関係ない。昨今、飲食店の多くは全面禁煙にしたほうが、長期的には客足が増えると経営判断している」と実証しているのだ。

 

受動喫煙による健康被害だとか食事の不味さだとかを前面に押し出し、「アンタらが飲食店でぷかぷか吸っているタバコが、どんだけ他人に迷惑をかけているのかがわかってるのか!?」なんて詰め寄られたところで、私らスモーカーからすれば、ついつい「だって、お店が禁止してないんだから別にかまわないじゃん。文句言うならお店に言ってよ」と開き直りたくもなるけど、資本主義の原理に則り「全面禁煙のほうが儲かる」と店舗側が“経営判断”を下したことによって、結果、全面禁煙の飲食店が増えていくのなら、「じゃあ、しょうがねえな…」「これも時代の流れだよね…」と納得もできる。もはや我々愛煙家は“多数決”で嫌煙家に負けてしまっているのだから……。

 

たしかに分煙のお店はありがたいが、その中途半端さがアダになるくらいなら「いっそ全面禁煙にしちゃえば?」と、私は考える(願わくば、エントランス付近に灰皿を置いていただければうれしくはあるが…)。いっぽうで、たとえば喫茶室ル○アールのごとく「ウチはオール喫煙です!」と、あらかじめすべての客にお断りを入れるようなお店もある程度は残存させてほしい。残存さえさせてくれれば、咥えタバコで原稿を書きたいときは、頑張ってそーいうお店を探して行くんで……。そして、そーいうお店にいったん入ったら最後、となりの席に座ったヒトが仮に子連れであっても広瀬すずであっても、ケホケホとわざとらしくむせたり、鼻先で手のひらを内輪のようにパタパタさせる嫌煙家には、容赦しない。

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  • 受動喫煙で発作に悩まされてきたから、飲食店はできるだけ利用していません。モスはごく一部だろうけれど、完全禁煙店舗はたまに利用しています。分煙は言葉だけ。受動喫煙しやすい環境です。
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