しかし、外国語は事情が異なる。Alexaへの命令に海外ミュージシャンの名前や曲名が含まれる場合、筆者の発音がネイティブスピーカーとほど遠いのか、なかなか認識してくれないのだ。たとえば、Amazon Musicで聴ける「Emerson, Lake & Palmer」の曲を聴こうと、「エマーソンレイクアンドパーマーをかけて」とか「イーエルピーを再生して」と発話しても、「なんだかうまくいきません」で片付けられたり、とんでもない聞き違いをされてしまう。
実際のところ、エンドユーザの立場でmacOSから直接Alexaを"どうにかする"余地は少ない。WEBサーバを用意してクラウドからアクセスできるようにすれば、クラウド上の関数(Lambdaなど)から命令を下すこともできるが、誰にでも勧められるものではない。AWS(Amazon Web Service)などの開発環境や、HerokuといったPaaS(Platform as a Service)はなおさらだ。
say -v Alex "${QUESTION}" --output-file=/tmp/voice.wav --data-format=LEF32@22050 cat /tmp/voice.wav | tee voice.wav | sox - -c 1 -r 16000 -e signed -b 16 -t wav - >> multipart_body.txt
引数を「Hello」として「alexa.sh」を実行すると……「Hi, there」とレスポンスが。「What time is it」とすると、なぜかロンドン時間ではあるが現在時刻を英語で返してくれた。お約束の「Tell me a joke」もバッチリだ(面白さはいまひとつ伝わらないが)。AVSのエンドポイントを日本語のものに変更すれば、日本語対応にすることもできそうだが、それはまた別の機会に。(海上忍)
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