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「アドレナリンぶしゅ〜!」な産後体制の崩壊

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2018年02月07日 10:32  MAMApicks

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MAMApicks

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人は追いつめられると、必死に立ち向かうか、ラクな方に流れるか、どちらかを選ぶと思うのだが、ほぼ立ち向かう一択しかない状態、それが産後だと思う。

赤ちゃんの人生がスタートしてしまったら、戻ることはできない。未知の生物を生かす!という目的のもと、より「死ににくい状態」になるまで日本の母親は密着する。

生後1ヵ月検診で一段落、生後3ヵ月あたりで首が座って一段落、生後半年くらいの離乳食で一段落(&新しい挑戦開始)、つかまり立って、歩いて……1歳のお誕生日を迎えて振り返ると、人生史上NO.1の緊張した1年だった、なんて思うのではないだろうか。

あの達成感+安堵感の気持ちをひとことで表すと「あ``――――――……!(あ+濁点)」だ。


■緊張感マックスな産後体制
私事で恐縮だけれど、下の子が2歳半を過ぎ、子どもの世話地獄から徐々に解放され、私の自我を取り戻してきたと感じる2018年。やりたかったことが徐々にできはじめ、仕事量が増え、毎日ハッピー!と浮かれたのもつかの間、なんだか身体的にも精神的に弱くなったように感じるのだ。

なんだ、この馬力の少なさは……!? 湧き上がらない体力と、度重なるめまいは……?

アラフォーという年齢のせいや、たまった疲労がドバっと出たんだろうな〜とあらかた結論付けて同業の先輩ママにこぼしたところ、

「火事場のバカ力を発揮できる、“産後体制”が崩壊したんだね」

とスパっと紐解いてもらい、激しく納得した。
ああ、私は産後という異常な状態に慣れて、それを通常だと思っていただけなのだ。

■期間限定の底力
そういえば、耳鼻科の女性医師も、実母も、別の先輩ママも言っていた。
「産後は、期間限定で湧き上がる果てしないパワーがある」と。
「自分でも、なぜできたか分からない」と。

突然ですが、想像してください。
少年漫画の主人公が、敵にボッコボコにされても立ち上がり、「キサマ、どこに、そんな力がっ!?」とか言われながら、命がけの一撃で敵を倒すサマ(その後主人公も倒れ、しかし仲間が助け起こす)。

もはや体力でおさまる枠を超え、信念(執念・怨念)のみで突き抜けるアレである。
あんなパワーがありませんでしたか?(今もある?)

思い起こせば下の子が生後2ヵ月で肺炎になり、毎日通院しながら上の子の保育園&幼稚園活動と、赤ちゃん返り&イヤイヤ期をなだめすかし、少々の仕事と家事とキャッチコピーの懸賞に取り組んだ日々(まぐれで受賞もできた)。

母親にやること偏重な憤懣やるかたなさと、それでも、母は倒れてはいけない、やらねばならぬと思い込み、アドレナリンを頼りに無理やり過ごした。寝ている間も歯をくいしばって顎関節症になったような……。
おおかた、皆さま似たような経験をお持ちだろう。
しかし今は。

――もはや、産後ではない。

赤子の死という敵を遠のけた安堵感で、母たちはゆっくりと倒れる。ああ、仲間が助け起こしてくれるかな……え、仲間って旦那? あれっ…どこにいるのかな?

しかし母たちは、油断するのは早すぎると知っている。きっと何かがこれからも子どもを脅かす。その時はきっとアドレナリン・スイッチが入って、再びパワーがあふれることだろう。

「母は強い」と言われるゆえんは、子どもや家族が困ったことになると、火事場のバカ力が発動し、命を燃やすのを躊躇しないことかもしれない。

父の強さは、もしそんな妻の姿を見ても動揺しないこと……だったらつらいな。

斎藤貴美子
コピーライター。得意分野は美容・ファッション。日本酒にハマり、Instagramの#SAKEISAWESOMEkimikoで日本酒の新しい切り口とコピーを思案中(日本語&つたない英語)。これからの家族旅行は酒蔵見学。二児の母。

このニュースに関するつぶやき

  • 実家も遠方なのに年子で立て続けに産み、里帰りもしなかったので次男産んだ直後からフルに家事育児こなし、この半年は特に忙しすぎて記憶がないほど。我ながら火事場の馬鹿力真っ只中だなーと思う。あと数年したらガタっときそうで怖いわ…。
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