メンタルケアの現場にいると、負の世代間連鎖に苦しむママを多く見かけます。自分は母親のようにはならないと誓いながらも、「どうして、あなたはできないの?」「あなたは悪い子ね」「みっともない子ね、ママ恥ずかしいわ」など、いつの間にか母親から言われたのと同じ言葉を子どもに投げかけ、子どもを傷つけている。そんな自分を嫌悪し、子どもへの罪悪感に苦しむママもいるのです。
■母親の様になりたくない=後ろ向きで歩くこと
多くのママ達は、育児書や専門家の本を読み自分を戒めて、世代間の連鎖を断ち切ろうと懸命にもがいているのです。それでも自分をコントロールできず衝動的に言ってしまう時がある。自分が母親に言われて嫌だった言葉を、今は子どもに投げかけている自分。その言葉の破壊力を知りながら止められない。そんな自分は、母親と同じく子どもを傷つける最低な母親なのだ、と自己嫌悪に陥ってしまう。母親の様には絶対にならないとあれだけ誓ったのに……と負のループから抜け出せなくなる時もあります。
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■まずは自分を癒すことから
母親と同じ言葉を子どもに投げかけたくないのに投げつけてしまう。そんな時には、「子どもに言ってはいけない」と押さえつけることよりも、まずは自分の心を癒すのが先です。「子どもに言ってはいけない」と自分を押さえることは、一定期間であれば効果的ですが、それはマグマを心に抱えているようなもの、いつかは爆発をしてしまいます。実際にその堂々巡りをしている方々を多く見かけます。もうこれ以上、自分を押さえつけるのはやめましょう。まずは傷ついた幼少期のあなたの気持ちをゆっくりと温めて癒していきましょう。
ネガティブな気分になるのは、「何かが不都合だよ」という自分の内側からのメッセージ。負のループから抜け出せないのは、そのメッセージを切り捨てているからです。ですので、まずはそのメッセージを受け止めていきましょう。そして、自分の気持ちを癒す為に、筆者のようなカウンセラーを活用するといいでしょう。カウンセラーは感情を温めて包む達人です。自分一人で自分を癒していくのは勇気がいるけれど、カウンセラーが一緒ならば大丈夫ですよ。カウンセリングが終った時には、心が軽くぽかぽかとするのを実感できるはずです。
[執筆:久保木 惠子(産後ママのサポートコーチ) ]
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【参考】
※この記事の執筆者:久保木恵子(産後ママのためのサポートコーチ)について。女性専用のカウンセリング『ボイスマルシェ』の登録カウンセラー。電話カウンセリングなので全国どこからでも利用できる、匿名で話せる、当日予約できるというボイスマルシェの特長を活かし、全国の女性たちの相談にのっている。一児の母。(久保木恵子の詳細)
※写真:Satoshi KOHNO / PIXTA、本文とは関係ありません
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