ロンブー淳は青学受験で何をしたかったのか?

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2018年02月17日 03:00  citrus

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お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳(44)が昨年9月、憧れだった青山学院大学合格を目指すと発表。以降、『偏差値32の田村淳が100日で青学一直線〜学歴リベンジ〜』なるタイトルの番組(AbemaTV)で、受験勉強に奮闘する模様などを伝えてきた……らしい(※合格発表は2月13日。17日の番組で合否発表予定)。

 

そんな流れのなか、AbemaTVを運営するサイバーエイジェントが「SUPERCHOICE(スーパーチョイス)」というサイトで、「田村淳、青学受験の結果は?」と題した、アカウントを開設すれば無料で参加できる仕組みのイベントをスタート。予想的中者から抽選で総額50万円が分配配当されることになっていたという。

 

ところが、東スポWebによると、ロンブー淳が、自身のツイッターに前出の“賭け企画”のスクリーンショットを掲載。

 

 

「僕なりに毎日机に向かい頑張ってきた受験をこんな形で使われる事は、大変遺憾でありますが…(こういう時に使うのか遺憾って)所属事務所が許可をしているのか? 事務所も何も知らないのか? 僕は少なくとも聞かされてないです…とても悲しい気持ちになりました…勉強頑張ろ…せめて受かって見返したい!」

……と、自分の受験をエサにされた悪ノリ企画に不快感を示した。それを受けて(か?)、同サイトでは、

 

 

「番組を盛り上げる一環として公開致しましたが、運営で協議の結果、関係者並びに受験生への配慮が足りていなかったため中止が妥当であると判断致しました」

……と、イベントの中止を発表した(※総額50万円のBETは無効)……のだそう。

 

一有名人の大学受験の合否を博打(的)対象にするとは(サイバーエージェントが胴元となってお金を集めているわけではないので、賭博罪は成立しないにせよ)、なんとも品格に欠けたお下劣な企画である。ただ、こういう下衆な顛末を迎えてしまった諸悪の根元は、そもそもが「自身の学歴ロンダリングを自身から大っぴらに公言し、受験結果がどっちに転ぼうと、そこから少なからずのギャラが派生するよう“番組化”にまで持っていった本人にある」……気もしなくはない。いわゆる「自業自得」ってヤツだ。

 

一体このヒトはコレをすることによって、なにを得たかったのか、得ようとしていたのか? 

 

偏差値32の人間が偏差値60代後半の難関大学を突破することによって「人間誰でも頑張れば夢は実現できる」みたいなことを啓蒙したかったのか? 「俺の潜在能力ハンパじゃないでしょ?」と自慢したかったのか? そして、(合格しようが不合格になろうが)その努力のプロセスをみんなに認めてもらいたかったのか? 公にすることによってみずからを崖っぷちに追い込み、“背水の陣”を敷きたかったのか?

 

……etc、どれもこれもいやらしい“穿った見方”だとは、我ながら思う。が、合格発表が2月13日であるにもかかわらず、17日の番組中で合否を発表するという企画色たっぷりの“もったい付け”をピックアップするかぎり、その“穿った見方”があながち見当外れではない……と見なされてもしょうがない。

 

「自身の最終学歴に対するなんらかのコンプレックスを払拭しようと学歴ロンダリング(※ロンブー淳サイドは「学歴リベンジ」と命名)を試みるのは、(とくに)中高年の新たなモチベーション探しに有効な手段の一つとなり得る」とは、ここcitrusで前にも書いた。しかし、その学歴ロンダリングを慶応の大学院入学で実現したテリー伊藤や、かつてのあのビリギャルとかが“メシのタネ”、“銭に変えた”のは、あくまで“合格後”の話。

 

テリー伊藤やビリギャル同様、少なくとも私なら「優雅に浮かぶ白鳥が水面下では必死に足をもがいている」みたいな側面(現状)をバラすような行為は絶対にしたくない。そこを全身全霊で隠し通す“美学”にだけは忠実な人生を貫き通したい。もし、タレントといった職業がそんな(さして特異でもないに違いない)美学を曲げることまで強要されるのならば……つくづく因果な商売ではないか。最後に同記事下のコメント欄にあった“正論”を紹介しておこう。

 

 

「学歴リベンジって…受かっても卒業しなきゃ意味ないじゃん」

この原稿を書いている時点(2月16日正午)で、まだロンブー淳の合否結果はわからないのだけれど、「言い得て妙」な辛口のエールだと、猛烈に同感した。

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