SANSPO(サンスポ).COMがネット上に配信していた『ノムさん、最愛の妻に先立たれマツコに求婚「結婚しますか?」』というタイトルの記事が、600Wいくかいかないか程度の短い原稿にもかかわらず、名言がてんこ盛り状態だったので、ゼヒとも我がcitrusでも紹介したい。
まず、
タレントのマツコ・デラックス(45)が、最愛の妻・野村沙知代さん(享年85)に先立たれた「ノムさん」こと野村克也氏(82)を心配すると、ノムさんは「結婚しますか?」と仰天発言! マツコはあ然とした表情を浮かべたあと、「いい? サッチーの代わりをできるとしたら、私しかいないと思う」と回答した。
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ほう。そう改めて言われてみれば……たしかになかなかお似合いのカップルじゃないですか〜! いや、真剣な話。恰幅・歯に衣を着せぬ物言い・豪傑と同居する繊細な性格……など、サッチーとマツコはダブる部分も多い……気がしなくもない。酸いも甘いも味わい尽くしてきたノムさんだったら、生物学的な性別の問題なんぞモノともしない“懐の広さ”だって、余裕で持ち合わせていそうだし。秘やかに“まさかのゴールイン”を願ってやまない。
で、ノムさんによる“電撃プロポーズ”を受け、
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(共演者だった)『南海キャンディーズ』の山里亮太(40)が、「すぐマツコさんに結婚します? と言えるなんて。昔、遊んでいたんだなって」驚くと、ノムさんは「そのためにプロ野球に入ったんだよ」「飲む・打つ・買う。これをバランスよくやるためにプロに入った」と軽妙なトークで応戦。さらには「飲めない、打てない、買うしかないんですよ。克則のお母さんもそれで引っ掛けた」と饒舌に。
近年の「やたらお行儀だけは良いプロ野球選手」には逆立ちしたって吐けない野性味溢れる台詞である。こういった“本音至上主義”をいまだ貫きとおす正統的な継承者が(私が見渡すかぎり)日ハムの中田翔選手くらいしかいないのも淋しい話ではないか。
あと、もう一つ。こんなにも泣ける……と、同時に一(草)野球人である私にとっては聞き捨てならないノムさん語録も!?
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「キャッチャーは女性にモテない。モテてりゃね、年上の奥さんと結婚してませんよ。女性にモテないからサッチーなんですよ。そんなサッチーと縁があったからこんなにいい息子(克則)と出会えた」
え! キャッチャーはモテないの? じゃあ、モテるポジションとは、はたして……?
ここで、野球のポジションをロックバンドに例えてみよう。ボーカルは申すまでもなくピッチャー、ギターはファーストかサードあたり……ベースはセカンドかショートのセンターラインで、キャッチャーはドラムってところだろう。そして、じつを言えばロックバンドの場合、滅法モテるのは「自己顕示欲が強く、しかも顔が割れやすくて行動制限も多いボーカル」でもなく、「自由気ままなウワモノのギター」でもなく、「縁の下の力持ち的存在のドラム」でもなく、「中低音のパーツを潜水艦のごとく遊泳するベース」だったりするのだ。
……ってなわけで、結論!
「野球のポジションで一番モテるのはセカンドかショート」
寡黙ですばしっこそうで、けれど最後にはちゃっかりと美味しい想いをしちゃっているベーシストを私は何人も知っているし、ドラマーである私は、そんな彼らを横目で羨望の念を抱きながら、ただ眺めているしかないのである。阪神の鳥谷にせよカープの菊地にせよ、絶対モテるに決まってますから!