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お絵描きが「上手にできない!」としかめっ面でクレヨンをまき散らす、「お菓子はご飯食べた後ね」と言われ、床に転がり泣き叫び、あげくママを蹴る。
そこで「止めなさい!」と怒られると、真っ赤になって泣きわめき、しまいには、子どもも一体自分が何に怒っているのか分からなくなるほど感情がたかぶり……。
子育て生活では、こんな場面に困り果てることもありますよね。
この記事では、18年間様々な立場から子育てに携わり「ポジティブなしつけ講座」認定講師でもある筆者が、昨今欧米で広まりつつある、子どもが落ち着く「ポジティブなタイムアウト」という方法を紹介します!
子どもの「好ましくない行為」を叱る前に、まず心がけたいのは「親子で落ち着く」こと。
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感情が高ぶっている状態に、「いけません!」といくら叫んでも、子どもの心には届きません。
そこで昨今、欧米で「落ち着く効果があり、長い目で見て子どもを健やかに導くことができる」と広まりつつあるのが、「ポジティブ タイムアウト」という方法です。
「タイムアウト」とは、スポーツの試合などでも聞かれる言葉ですよね。
一時的に競技から身を引く「小休止」を意味します。
子育てでの「タイムアウト」とは、感情が高ぶっているときなど、スポーツの試合と同じように、「その場から身を引き小休止をはさむ」という「しつけの方法」です。
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まずは、感情が高ぶっていない時に、「タイムアウト」の場について話し合ってみましょう。
「怒ったり悔しかったりして、嫌な気持ちになることってあるじゃない? そういうときに、落ち着けて、気持ちよくなれる場所を作ってみよう。近くにあるとご機嫌になれるような、自分の好きなものを集めて置いておくのよ。何を置いたらいいかな?」
と聞いてみます。
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お気に入りのクッションやぬいぐるみや絵本、また大好きな音楽を聴けるようにしてもいいでしょう。
そして、名前をつけてみます。
「ご機嫌コーナー」「お城」「宇宙」「キラキラスポット」など。
大切なのは、「ママが作った場を与える」のではなく、子どもと一緒に工夫して作り、子ども本人が名前をつけること。
そうすることで、その場への愛着心もわき、居心地よさも高まります。
物事がうまくいかなかったり、「好ましくない行為」を注意されたりして感情が高ぶっている時に、こんな声かけをしてみます。
「〇〇(タイムアウトの場の名前)へ行くといいと思わない?」
「〇〇へ一緒に行って欲しい? 自分でいく?」
嫌がる場合は、「ママが先に行くね」と、その場を離れるのも方法です。
「一旦その場を離れて落ち着く」という姿勢を体現できますし、何よりもママこそ「小休止」が必要な場合もあるもの。
また3歳以下の場合は、ママから離れるほど気持ちが高まる場合も多いですからできるだけ一緒に過ごすようにしましょう。
関連記事:他人の前で「いい子」、ママの前で「いい子」どう違う?
「タイムアウト」は欧米で長い間、最も用いられてきた「しつけの方法」です。
それでも、「あちらで頭を冷やして反省しなさい!」といった「罰」として用いてしまうのでは、「気持ちを切りかえ学ぶ」という本来の目的が達成されません。
「頭を冷やしてきなさい!」と他の場へ送られ、1人静かに反省し、「すまなかったな」と思う子はそうはいないもの。
かえって、その場から無理やり引き離され1人にされるなら、怒り、悲しみ、ママは分かってくれない、仕返してやる、見つからなかったらいいんだ、そんな気持ちでいっぱいになってしまうでしょう。
そこで提案されたのが、この「ポジティブなタイムアウト」というわけです。
子どもは、嫌な気持ちで心がいっぱいの時には、なかなか学ぼうとはしないものです。
それよりも、落ち着き、よい気持ちでいっぱいの時に、ママの言葉も心に届きます。
お気に入りのものに囲まれ、気持ちよく落ち着いたら「何回も描いているうちに、少しずつ上手になるのよ。クレヨンを大切にしようね」、「ご飯をしっかり食べたら大きいお兄ちゃんになれるね。ご飯を食べたらどのお菓子を食べたい?楽しみね!」と話し合ってみましょう。
子どもがご機嫌に落ち着き、ママの言葉を聞き入れるようになる「ポジティブなタイムアウト」、ぜひ親子で、お試しくださいね。
【画像】
※ Toey Toey , Kinga / Shutterstock
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