生殖ホルモンにより妊娠が促される

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2018年02月24日 10:02  妊活・卵活ニュース

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生殖ホルモンと妊娠の関係性
エジンバラ大学の研究チームは、「Fertility and Sterility」にて、生殖ホルモン「DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)」により、受精卵の着床、妊娠成立が促されると発表した。

DHEAは、精子と卵子の受精後、初期胚をプライム型多能性幹細胞(子宮内膜に着床可能な状態)に変化させ、子宮内膜へ着床させるという。

DHEAとは
DHEAは、テストステロン(男性ホルモン)やエストロゲン(女性ホルモン)を生成する。DHEAの減少は不妊の一因となる。今回の研究を通して、女性の加齢に伴い、DHEAは減少することが認められた。

DHEAが子宮内膜に与える影響
研究チームは、40代の女性を対象に子宮内膜組織を採取し、DHEAの作用について検証した。

被験者より採取した子宮内膜組織をDHEAと共にディッシュ(シャーレ)に入れたところ、着床に必要とされるタンパク質量が2倍増になった。また、アンドロゲン(男性ホルモン物質)の分泌量が増え、活性化が大きくなったことが認められた。

論文主著者である同大学のダクラス・ギブソン(Douglas Gibson)氏は、DHEA、アンドロゲンにより子宮内膜の環境が整えられ、受精卵を着床可能な状態にすると推測する。

加えて、現時点において、DHEAによる不妊治療効果を立証するには不十分であると述べつつも、女性不妊治療にDHEAを活用できると主張する。

(画像はPixabayより)

THE UNIVERSITY of EDINBURGH

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