J CASTニュースによると、石川県能美市にある北陸先端科学技術大学が定めた「喫煙に関する、とあるルール」がネット上で賛否を巻き起こしているという。
なんと! 2017年の10月1日から実施した「敷地内全面禁煙」に加え、今年の4月からは、敷地にある学生寄宿舎内も全面禁煙、さらには
「敷地外で喫煙した後は、45分間敷地内への立ち入りを禁止する」
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……のだそう。理由は
専門家による講演会を開催した際に「喫煙後、45分間は肺から有害物質を吐き出している」との説明があったから。
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……らしく、J CASTニュースの取材に応じた同大学の人事担当者は
「喫煙してから45分が経過したかどうかを調べる術はないため、(45分ルールの遂行は)喫煙者の良識に委ねている」
……と説明する。
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なぬー? 「45分が経過したかどうかを調べる術」はないんかい! ないんだったら、こんないかにもプロパガンダめいたキャッチーなだけのルール、やめましょうよ。
今回の北陸先端科学技術大学の“英断”には、
「喫煙者からすると厳しいと感じるだろうけど、いい取り組みだなと思いました」
「弊社のビルでも採用してくれないかなぁ。ビル外の喫煙所で喫煙した直後の人と一緒のエレベーターに乗ると、タバコ臭くて気持ち悪くなるんだよね」
……なんて声も少なからず上がっているようだが、ならば喫煙してから45分間は社内で仕事ができないのか? すなわちタバコを吸うからには45分を捨てる覚悟で外に出なきゃならないのか? ……とは言え、雇ってもらっている会社が決めたことなら、まあしょうがない。それでも喫煙しながら寸暇も惜しまずバリバリ仕事がしたいならその会社を辞めればいいんだし、安定収入が途絶えて困るならそのルールを泣く泣く飲むしかない。
勘違いしていただきたくないのだが、私はこの「45分ルール」自体を批判しているわけでは決してない。東京五輪に向けての「タバコのないニッポン」アピールや世界的な嫌煙の流れから鑑みれば、これクラスの“無茶振り”はやむを得ないとすら思っている。
ただ、禁止するからには、せめて飲酒運転を取り締まるアルコールチェッカーみたいな機器くらいは用意すべきと私は言っているのだ。だって「先端科学技術大学」なんでしょw? 「はい45分経ちました」とスマホのストップウォッチとかで自主的に、いちいち時間チェックしてくだい……ってえのは、あまりにひどい。準備不足にも程がある。
すでに何度もここcitrusでも書いているが、「良識に委ねている」って……喫煙者の“良識”や“良心”に頼りすぎるのは、丸投げするのは、もうカンベンしてほしい。いつも同じ結論になってしまうのだけれど、我々喫煙者に禁煙を強いるなら、法律でタバコも大麻や覚醒剤同様、犯罪の対象にしてもらいたいのである。