あなたの仕事がコンピューターに奪われないための「脳の使い方」

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2018年03月07日 20:00  citrus

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近年のテクノロジーの進歩は目覚ましいものがあります。その恩恵で、私たちの生活は豊かなものになり、時間的余裕が生まれました。

 

昔は服をキレイにするには洗濯板でゴシゴシと洗うしかなく、大変な重労働だったのですが、今ではボタンを押すだけで洗濯・すすぎだけではなく、乾燥までしてくれます。複雑な計算は、ソロバンや手書きでやっていましたが、電卓やパソコンが出現したことによって速く正確に答えを出せるようになりました。

 

このような作業を肩代わりしてくれるテクノロジーは、今のところ「あ、便利だな」と思うだけですが、これからさらにテクノロジーが進歩してくると、私たちの働き方にも影響を与えてくる可能性があります。

 

2013年9月にオックスフォード大学マーティンスクールのCarl Benedikt Frey氏とMichael A. Osborne氏が発表した論文には、今後20年でコンピューターに置き換わってしまうかもしれない職業がランキング形式で記載されています。

 

これからの20年で現在のアメリカの雇用の50%以上がコンピューターに代替される

 

例えば、現在グーグルは、車の運転を自動化させる研究を進めており、この技術が実用化されればタクシーの運転手さんの仕事は激減するかもしれません。また、データ入力や荷物の仕分けなどの単純作業は、ほとんどロボットに置き換わる時代がすぐそこまで来ています。

 

また、テクノロジーの進歩は、レストランの定義も変えてしまうかもしれません。実は、料理を作れる3Dプリンタがスペインで来年前半にも量産が始まり、価格は1000ユーロ(約14万円)になる見込みです。そうなると、高級レストランに行かなくても同じレシピが家庭で再現できるようになるので、レストランに行く動機が変わってくる可能性があります。レストランは美味しい料理を食べるところではなく、顧客サービスを純粋に楽しむ場所となるかもしれません。レストランは料理データを販売することで収益を上げる時代がすぐそこまで来ているといえます。となると、単純に美味しい料理を作れるシェフだけではなく、プラスアルファの能力を持ったシェフが優位になることでしょう。

 

外食産業を喰い尽くす、3Dプリンタの破壊力

 

さて、このようなテクノロジーの進歩が私たちの雇用を奪ってしまう時代を迎えつつあるなか、私たちはどのように仕事に向き合えばよいのでしょうか?

 

 

そのキーワードは「前頭葉」です。テクノロジーの進歩のカギであるコンピューター技術は、一見、万能であるように思えますが、実は得意な部分のほかに、苦手な部分もあるのです。

 

コンピューターの代表的な得意分野は、「大量の情報の正確な記憶すること」「繰り返す作業をミスなく再現すること」です。

 

この2つは、私たち人間の脳が苦手とするところでもあるので、いわゆる決められた作業を黙々と繰り返す仕事は、すぐにでもコンピューターに置き換わってしまうでしょう。

 

しかし、私たちの脳は、コンピューターが何百台、何千台も組み合わさってもできないことをやってのけます。

 

それが「創造性」と「判断力」です。この2つは、私たちの前頭葉が担っている「脳力(のうぢから)」なのです。

 

ですので、創造性と判断力をフルに使って仕事をすることを心がけるとよいでしょう。たとえ、今やっていることが単純作業の繰り返しでも、固定概念に縛られずもっと効率の良いやり方を考えるということが重要です。そうすることにより、私たちの仕事はどんなテクノロジーも太刀打ちできないオンリーワンの仕事になるのです。

 

テクノロジーに使われるのではなく、テクノロジーを使い倒すような、かけがえのない人材になりたいものですね。

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