何でも言い合える夫婦は破滅にまっしぐら。

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2018年03月08日 19:00  citrus

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結論から伝えよう。仲の良い夫婦とは「お互いに遠慮し合う夫婦」である。「何言ってんだ」と言いたくなったかもしれない。けれど、これが本当に仲良い夫婦の真実なんだ。

 

「何でも言い合える夫婦になりたい」

 

どこの結婚式でも出てくる新郎新婦のスピーチの一つだ。

 

何でも言い合える夫婦=仲の良い夫婦

 

というイメージはほとんどの人が持っていると思う。でも、それは本当に仲の良い夫婦なのだろうか。私はそうは思わない。何でも言い合えば、むしろ破局へまっしぐらだと思っている。もちろん、反論があるのは百も承知だ。

 

「何でも話せないなんて、仲がいいとは言えない」とか、「夫婦なのに遠慮し合うなんておかしい」と批判する人はたくさんいると思う。けれど、私は声を大にして言いたい。言いたいことを言い合っても仲の良い夫婦になんかなれるわけないということを。

 

 

もちろん、言いたいことを言い合える関係になるのが理想だ。しかし、現実はそう甘くない。人間、一緒にいる時間が長くなればなるほど、相手の嫌なところが目につく動物だ。一度、気になりだしたら、もうイライラが止まらない。

 

そして、「夫婦だから指摘してもいいだろう」ということで、面と向かって厳しく指摘する。言われた相手はもちろん傷つく。腹が立つので言い返す。もしくはその場で言い返さなくとも、別の機会を見つけて、相手と同じことをする。

 

「私たち、言いたいことを言い合える関係だから、何言っても大丈夫だよね」の考えのもとで、お互いを傷つけあうことが繰り返されるのである。結果、ケンカが耐えない、もしくは常に冷戦状態である夫婦が生産されていくのである。

 

こうなってしまうと行きつくところは一つしかない。そう、破局だ。これは、交際中のカップルだって同じことが言えるだろう。愛し合っているから、何を言っても許してもらえる。そう誤解している二人は結構な人数いるからだ。

 

じゃあ、夫婦なのに遠慮し合わなければ、上手くいかないのかと思うかもしれない。それなら、いっそ1人のほうが気楽だと思う人もいるだろう。けれど、そう思ったあなたはこのことわざを忘れていないだろうか。

 

「親しき仲にも礼儀あり」である。夫婦にも、カップルにもこのことわざを当てはめないといけないのかと疑問に思うかもしれない。しかし、夫婦だからこそ、このことわざが一番必要なのだ。

 

 

なぜなら、夫婦はもともと赤の他人である。最初から、何を言っても、何をやっても許してもらえる関係ではないのである。

 

愛情という形もない特別な感情のもとで、婚姻届という薄っぺらい紙一枚でつながった、いつでも破れてしまう二人なのだ。だから、お互いに気を使いあわなければならない。じゃないとすぐに破れてしまう。

 

例えば、パートナーがあなたに「好きにしていいよ」と言ったとしよう。これを言葉通り受け取って「じゃあ、自分の好きにしよう」と考えたあなたは、間違いなくパートナーに幻滅される。

 

正解は、「パートナーのことを十分に配慮したうえで、好きにする」が正解なのだ。間違っても、自分の都合だけを優先してはならない。実際、破局する大きな要因は、小さな「自分の好きなようにする」が積み重なった結果なのだ。

 

直接、破局のきっかけとなった原因なんて、多くの原因の中の氷山の一角に過ぎない。

 

相手に言いたいことを言えることは確かに大切なことだ。しかし、そこには必ず相手に対する礼儀、気遣い、思いやりが入っていないと良い関係は築けない。単なるあなたの自己主張を繰り返せば、あっという間にパートナーのあなたに対する愛情は冷めてしまうんだ。

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