ゴルフ衰退の理由を“ゴルフ嫌い”の視点で考えてみた

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2018年03月12日 16:00  citrus

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昨今、日本のゴルフ人口が激減していることは、前回このNews Digで書いた。そして、ゴルフをやらない私としては、そんなゴルフに「けっ! ゴルフやるヤツの気が知れねえよ」と、私にとっての悪役をあとしばらく演じて欲しい、とそこで言った。

 

なので今日は、“あとしばらく悪役を演じてもらう”ため、私がなぜゴルフをやらないのか、なぜ私はこのスポーツがどうも好きになれないのか、について考えてみた。もはや私なんぞが挙げる“理由”は、釈迦の耳に説法的なものばかりなのかもしれないが、世知辛い現状を憂うゴルフ関係者の方々はワラをもつかむような気持ちで、ゼヒとも参考にしていただきたい!
 

まず、用具を揃えるのがおっくう。どんなに安いクラブセットでも10万円はかかるのではないか? しかも私は左利きなので知人のお古を譲り受けるのも困難。「メーカーにこだわらず、中古でもよければもっと安く買えるよ」なんてアドバイスも受けはするけど、成人になってから始める趣味は“まずカタチから入る”のがモチベーションの源。やはり、ある程度モノにはこだわりたい……が、10万円は高すぎる。ちなみに野球のグローブは私が愛用する赤星モデルで2万ちょっと、テニスラケットは話題の錦織モデルでも3万するかしないかだ。
 

いきなり試合ができないのも気軽に手を出せない要因のひとつである。野球・フットサル・テニス……などのスポーツは、上手い下手は抜きにして、最低限の備品さえ買えば、いきなりグラウンドやコートに出ることだってできなくはない。しかし、ゴルフは“何度か打ちっぱなしに通ってから”が通常で、しょっぱなからコースに出るというケースはあまり聞いたことがない。

 

下手くそすぎてお荷物になって迷惑をかけるのが、自分が所属するチームやコミュニティだけではなく、見知らぬ順番待ちのグループにまでおよぶからだ。本来、気の小さい私としては、そういう切迫した空気に耐えられそうもない。空振りやバンカーでの悪戦苦闘が続けば、すぐボールを手で投げてしまうに違いない。

 

 

また、ゴルフが“接待ツール”としての側面を持つ特殊なスポーツである点も看過できない。少なくとも私個人で言えば、ゴルフでクライアントを接待する必然性をまったく感じないし、ゴルフができないがゆえに仕事を失ったり、仲間外れになった経験も(私の知るかぎりでは)一度もない。むしろ「ゴルフ、やったことないんですよー」の一言で面倒臭い“大人の世界”から解放されるのだ。そもそも、最近の若い人たちのあいだでは“接待”という概念自体が失われつつあるのだし。
 

あと、走ることが一切ない競技であることが、ゴルフをスポーツとして捉えられないのも大きい。たしかに“歩くことが一番の健康法”だという見方もわからなくはないが、やはり私のなかでは「スポーツは走ってなんぼ」なのである。ゆえに、ファッションも私服に毛が生えたようなラインで中途半端、イコール「おっさん臭い」のではなかろうか?
 

最後に、ゴルフはいいスコアを出しても自分一人しかうれしくないのが私は物足りない。たとえ自分が全然活躍できなくても野球は勝てば9人分うれしくなる。サッカーなら11人分、テニスさえもダブルスなら2人分……どうせやるなら、そういうスポーツに私は時間を割きたい。
 

さて。以上、私がつらつらと語ってきた罵詈雑言は、ゴルフを愛好する方々からすれば、ゴルフの奥深さをまったく理解していない、単なる“食わず嫌い”の戯れ言としか聞こえないことだろう。だが、納豆の匂いがどうしても受け入れられない者に、納豆の美味さや優れた栄養面を伝えることは、相当に骨の折れる作業だということだ。

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