早慶上智も当たり前!? ジャニーズが高学歴化した理由

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2018年03月12日 17:00  citrus

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関ジャニ∞の横山裕と大倉忠義が「高等学校卒業程度認定試験」に合格したことが発表された。『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系)という番組の企画で受験したもので、高校進学をしなかった横山と高校中退の大倉が挑戦したもので、猛勉強の末にリベンジ(?)を果たした。

 

ジャニーズと学歴という視点でみると、やはり嵐の櫻井翔が真っ先に浮かぶ。幼稚舎から慶應という生粋の慶應ボーイで、グループ活動のほかバラエティ番組から『NEWS ZERO』(日テレ系)のキャスターとしても活躍している。

 

高学歴なのは櫻井だけではない。NEWS小山慶一郎と山下智久は明治大学を卒業。小山は夕方のニュースキャスターとしても活躍中だ。さらにNEWSのメンバーとしての活動に加えて、小説家としても才能を発揮している加藤シゲアキも青山学院法学部出身。KAT-TUNの中丸雄一は高校卒業後、21歳で早稲田大学の通信教育課程に入学。グループとしても勢いにのる多忙だった時期にもかかわらず5年で卒業した。いまでは『シューイチ』で一人の30代男性というスタンスで、コメンテーターをつとめている。

 

昔のアイドルという概念が時代と共にかわりつつあるようで、ドラマやバラエティに進出したことも大きく影響しているのだろう。歌って踊ることの他に、求められることが増えている。マルチタレントや、ニュースやスポーツなどのキャスター業、小説家と得意分野をとことん追求することで、仕事の裾野が広がるようだ。

 

 

■ジャニーズだけでは食べていけない? 若手も奮闘中
若手も負けてはいない。現在大学に在籍中のタレントも多い。Hey! Say! JUMPの岡本圭人は上智大学、薮宏太が早稲田大学(通信制)、Sexy Zoneの中島健人が明治学院大学、菊池風磨は慶応義塾大学にそれぞれ在籍していると伝えられている。

 

Sexy Zoneの二人は、アイドル雑誌で勉強の仕方をアドバイスすることもあるなど、現役生ならではのコーナーを担当するなど、一昔前では目にすることのなかった絵だ。

 

Hey! Say! JUMPの中で、テキトーキャラと呼ばれている伊野尾慧も、実は明治大学の理工学部建築学科を2013年に卒業している。芸能活動と平行して理系の大学をきっちり4年間で卒業したというのはすごい。

 

在学中には、伊野尾が取り組んだ岩手県陸前高田市の復興支援活動についてのパネル展示と発表作品が行われ、ドイツの大学でも展示されたという。一人の学生としての作品を見られるというのはファンにとっては貴重なできごとだった。

 

以前、ダウンタウンがMCをつとめる番組に出演したときのこと。松本が年々高学歴になっていくジャニーズに疑問を投げたところ、伊野尾は「ジャニーズだけじゃ食ってけない!という感じですかね」とギャグを混じえて答えたことがあった。

 

 

本当の胸の内は分からないが、安定志向といわれる若い世代を感じさせるエピソードだった。転ばぬ先の杖となるかはわからないが、やはりベースを持っておくというのは芸能活動をしていく上で、そして精神的にも必要なことの一つになりつつあるのかも。

 

アイドル×建築というこれまでに見たことのない革新的なことをやってのけてくれそうで、嵐の前の静けさのような雰囲気が漂う。

 

現在のアラフォー世代ジャニーズの苦労話を聞いていると、デビュー前のJr.時代は、高校卒業と二十歳前後に自分の進路について悩んだという。デビューできる保障もない、ブレイクする保障もない世界だけに、早めに軌道修正を……と考えるのも無理はない。その点、若手は用意周到と言うべきか、そんな苦労を見越して進学率が高まっているのかもしれない。

 

もちろんこれまでに中退の道を選んだタレントもいる。何かを極めるためには何かを捨てるのは致し方ないことで、時には全てを捨てて専念することも必要だろう。また、大学進学に限らずハーフタレントも増えており、英語が堪能なジャニーズJr.のジェシー、Sexy Zoneのマリウス葉は、英語にドイツ語もできるトライリンガル。今後、日本内外を問わず活躍できるタレントになるためには、言語の習得も必須スキルとなりそうだ。

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