「クラスのみんなと仲良くしなさい。」という教えの幻想。

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2018年03月12日 18:00  citrus

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citrus

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「断・捨・離」という言葉を聞いたことがあるだろうか。不要なものを断ち、捨て、執着から離れる整理法である。これは、物に限ったことではない。人間関係にも必要なものなんだ。

 

「クラスのみんなと仲良くしなさい。」

 

私達は小学校からずっとこんな風に教えられてきた。では、実際のところ、どうだろうか。確かにみんなと仲がいいというのは理想だ。けれど、心の底では、誰しも無理だと分かっている。

 

しかし、幼い頃から教えられ続けてきたせいだろうか。何かの呪いのようにこの教えから、なかなか逃れることができない。そして、大人になるにつれて、この教えは「みんなに嫌われたくない。」に変化していく。

 

中には、自分は自分、他人は他人と割り切れる人もいる。しかし、それは少数派だ。大半の人が、少々自分が不自由になっても、周囲に同調して、嫌われないようにして努力して過ごしているのが事実だろう。

 

ただ自分自身にだけフォーカスしたときに、周囲から嫌われないことを中心していたら、リラックスした人生が送れるのだろうか。もちろん、答えは「ノー」だ。当たり前だろう。

 

では、このしんどくなってしまっている人間関係を、どうしたら変えることができるのか。結論から言えば、自分がリラックスできる人以外と付き合わなければ良い。一緒にいるのがしんどい人とは付き合わない、これに限る。

 

 

反論があるのは百も承知だ。職場の人の中に苦手な人がいる。仕事上で接触があるのに付き合わないのは無理だとか。義理の母親が苦手だが、夫と結婚している以上、付き合わざる負えないとか。

 

確かに全く付き合わないのは無理かもしれない。しかし、時間配分を変えることはできる。極力、職場だけの付き合いして、勤務時間外はできる限り一緒にいないとか。義理の母親と一緒の時間を過ごすときは、できるだけ夫に同席してもらうとか。

 

そうやって、嫌いな人と接触している時間を減らし、空いた時間を楽しく過ごせる人との時間に変えていく。これが大切なのである。人間関係は、いつの間にか、しがらみだらけになっていく。だから、意識的に、減らしたり、捨てたりすることが大事なんだ。

 

リラックスした人間関係を構築するためには、どんな人と付き合うかを整理していかなくてはならないのである。そして、自分が大切にしたいと思う人との時間を大事にすることが必要だ。

 

じゃあ、付き合いたくない人を、邪険にして良いかというとそういうものではない。嫌いな人と接触するときほど、リスペクトを忘れてはならない。リスペクトを忘れてしまうと無用な争いが起きるからである。

 

人生の時間は短い。どんな人と付き合っているかで人生が決まってしまうと言っても過言ではない。「みんなに嫌われたくない。」と戦々恐々と過ごしているなら、「好きな人とだけ付きおう。」と発想の転換をしてみてはどうだろうか。

 

そのほうが楽に生きられるはずだ。

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  • 「クラスのみんなと仲良くしなさい。」結局、啀み合って揉め事起こされたりしたら面倒臭いだけのこと。自分の監督下じゃなけりゃ本当はどうでもいいんだよ。もし、そんなことはないなんて言う教師がいたら、ただの能天気か大嘘つきだ。
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