先日、フジテレビの「バイキング」という番組で、面白いランキングを紹介していました。「子どもが賢くならない親のNG行動トップ10」というランキングです。いくつかの塾にアンケートを取ったものを集計した結果のようです(その中に私の知り合いの塾があって、塾長も出演していました……)。このランキングの内容を見ていて、総じてその通りだと感じましたので、多くの保護者の方に見ていただきたく、この場で共有させていただきます。
■子どもが賢くならない親のNG行動トップ10(フジテレビ「バイキング」より)
1.テスト等の結果だけで評価する
2.子どもの過去を責める
3.人前で「うちの子はダメ」と言う
4.ご褒美でやる気を出させる
5.「宿題やったの?」と確認する
6.習い事を止めさせる
7.単語での会話を許している
8.入試で不合格になった時などに子ども以上に落ち込む
9.父親が母親を責める
10.自分ができなかった目標を子どもに背負わせる
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「子どもが賢くならない」と言うよりも、「子どもがダメになる」と言い換えてもいいと思います。塾の講師としてはもちろん、心理カウンセラーの立場で見ても、ほとんどが理に適った項目です。
皆さんいかがでしたでしょうか。10個のうちいくつ当てはまったでしょうか?
1つも当てはまらないという方はほとんどいないはずです。2〜3個当てはまる方が多いのではないかと思います。半分以上だと注意信号、7〜8個以上当てはまる方はすぐにでもお子様との関係・日々のやり取りを見直すことをお勧めします。
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ではどうすればいいのかと言うと、この10個の項目の逆のことを意識して子どもと接すればいいわけです。あえてそれを列挙してみます。
■子どもが賢く成長する親のGood行動トップ10
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1.結果のみでなく子どもの普段の頑張り・努力の過程をしっかり見て評価してあげる
2.子どもの過去ではなく、未來の夢・そのために今やるべきことを一緒に語り合う
3.謙遜ばかりせず、場面によっては子どもの良いところをしっかり言葉にして伝える
4.普段の声かけ・適度の目標の設定等で、子どもがやる気になるように仕向けることができる
5.学習計画を子どもが自分で立てられるように協力する。基本的には子どもを信用して任せて、毎日口うるさく点検したりしない
6.勉強と部活や習い事等の両立をできるように協力する
7.常に子どもと会話をきちんとすることを心がける。子どもが気持ちをうまく伝えられない時も、イライラしないでじっくり聞いてあげる
8.子どもが落ち込んでいる時は、デーンと構えて明るく包み込んであげる
9.常に夫婦円満を心がけ、子どもの前で喧嘩をしたりしない
10.子どもは自分とは別個独立の存在だと認識し、親のエゴを押し付けない
ということになるでしょうか……。
書いてみて感じるのは、言うのは簡単だけどこれを実行するのはなかなか大変だぞということです(笑)。これをすべてそのまま実行する必要はないと思いますが、少しずつでも意識して子どもと接して行けば、少なくともそれ以上悪い方には行かないのではないかと思います。
世の保護者の皆様、頑張ってください!