おしゃれコンドームの記事にこのようなコメントをいただきました(コメントを下さった方は内科ドクターのようです)。
やっぱり大事なことは、これは男性が持つもので、用意してくれない相手とは関係を持たないことが女性の身を守る唯一の方法だと、強く思います。
なぜ、こうしたものの準備まで女性にさせるのか?
そんな最低限のことさえ守れない男性、他のこともいい加減です。よく腹痛で内科を受診して、、、という若い方にお会いする度に「断れなくて」という言葉がありました。
キッパリ断ることこそ、「出来る女」であり、そんなことで切れる仲なら、切れてしまう方がその女性の人生にとって、良いです。
そうですね。私も「男が用意しろよ」「コンドームをつけないような男とはセックスしない方がいい」と思います。娘が大きくなったら、「あなたを本当に大切にしてくれる人じゃないとそういうことはしてはだめよ」って教えると思います。
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でも、「それが出来たら苦労しない」のではないでしょうか。
もちろんNOと言える力を持てるに越したことはない。でも、それってものすごく自信がある女性ならできるだろうけどって思います。
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自分自身を思い返しても、たくさんの患者さん、そして女性誌の読者や制作に関わる女性たちの声、その他たくさんの女性の声を思い返してみても、
「でも、そんなことを言ったら彼に嫌われるかもしれない」
「別れたとして、私みたいな女性を好きだよと言ってくれる男性がまたいるとは限らない」
そう思ってしまうのは特殊なことではありませんよね。
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私は度々、「女性がピルを飲んでいるのを知っていてもコンドームを着ける男性は少ないから、ピルは彼氏に隠れて飲んで」ということを女性たちにアドバイスします。これに対しても「ピルを飲んでることは相手に伝え、それでコンドームを着けないような男とは別れるべき」と時々言われます。
私だってそれが正論だと思います。
が、女性(特に若い)の中にはそんなことを言ったら、
「このオバさんとは話しても無駄だ」
という反応をされる方も多々います。
例えば自分が若い頃に、「結婚するまでセックスなんてしちゃだめでしょ」って言われたら、「そうだな」と思うより「感覚がかけ離れすぎて話しても無駄だ」って思ってしまいませんか?
患者さんや目の前にいる女性に対してアドバイスするならば、よくお話しして、その人が実行出来そうな最もいい方法をアドバイスします。
でも、不特定多数の人に向けて発信するなら、
「自分でもカッコいいコンドームを持っとこうね」
と言います。
たとえコンドームを自分で用意しない男であっても、そこで「お、サンキュー」って着けてくれたら、無防備なセックスをしてしまうよりはアリだと思うからです。
私はブログを読んでくれる女性たちに非常に高い理想を押し付けるあまり逆に妥協策から遠ざけることはしたくないです。それは、将来娘にもそうしたくないと思ってます(自信が持てる女性に育ってくれたらなあ、というのが一番ですが)。
しかしまあ、なんでコンドームは、「女性のためにつけてあげる」ものと認識されているんでしょうね? 男性にとっても予定外の妊娠や性感染症から自分の身を守るものだと思うんですが。
私の友人で、最も計算高くて抜かりない男はどんな状況でも必ずコンドームを着けるって言ってました。
「コンドーム≠相手への思いやり」ですよ。