なぜ教師の性犯罪が後を絶たないのか?

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2018年03月12日 20:00  citrus

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強姦未遂容疑で教諭逮捕=女児とアプリで知り合う―愛知県警

 

またしても教師による、未成年を相手にした性犯罪である。

 

文部科学省によると平成25年度にわいせつ行為等により懲戒処分等を受けた公立学校の教職員は205人にのぼり、調査開始後初めて200名を超えたそうである。警察庁が発表している犯罪統計によると、平成25年度中に全国で発生した強姦・強制わいせつの認知件数は9082人で、仮に日本の15〜64歳人口約8000万人を分母とすると、性犯罪発生認知件数率は約0.01%となる。集計方法が異なるので単純な比較はできないが、懲戒処分等を受けた教職員数205人を分子に、全国の公立小・中・高校の教職員数約100万人を分母にすると、性犯罪発生率は約0.02%となる。

 

教職員5000人に1人が性犯罪を犯すのは、普通の人から見ても多いと言わざるを得ない。しかもこの数はあくまでも「公立学校の教職員」の犯罪数であり、これに塾・予備校講師等による犯罪数を加えると、発生率はさらに上がる可能性がある。

 

そして教職員のわいせつ行為の相手は、実に60%以上が18歳未満の児童・生徒なのである。これは警視庁発表の性犯罪のうち被害者が未成年である割合(約50%)をはるかに超える。つまり「教師を見たらロリコンと思え!」というのは、あながち嘘とは言い切れないのだ。

 

なぜ教師はロリコンとなるのか。もともとそういう性癖を持った者が、合法的に少女に近づける職を自ら選ぶというケースももちろんあるだろう。そういう人物の場合、子ども達の方でもなんとなく薄気味悪さを感じて、本能的に避けることができよう。問題なのは後天的にロリコンとなっていくケースである。これは生徒から慕われている教師の方が、実は陥りやすいのだ。

 

生徒から好かれ慕われている教師の場合、当然その教師の周りには生徒が集まってくる。距離が近くなればその体に触れることもあるだろう。スキンシップは人間関係の親密さに比例するから、慕われれば慕われるほど接触数は多くなる。教師とて人間である。もし恋人などに恵まれていなければ、ちょっとしたスキンシップの時に、性衝動が刺激されることもあるかもしれない。

 

もちろんこれは可能性の問題であり、全ての教師が「そうだ」と言っているのではない。しかし一般の人に比べ児童や中高生と接触する機会が多い仕事であるがゆえに、そうした危険性は一般よりは多くなるだろう。子どもを持つ親は、そのことに思いをいたしておくべきなのである。

 

 

子どもの先生が、そういう性癖を持っているかどうかを確かめる方法がある。それは「子どもに対してスキンシップが多いかどうか」をチェックするというものだ。子どもに「あなたの学校の先生って、生徒のことをよく触ってくる?」と聞いてみればよい。頭をポンポンと軽くたたく。肩をポンと軽くたたく。背中を押す。こうした行為をよくする教師は、要注意だ。

 

教師が生徒を指導するときに、生徒の体に触れる行為は実はまったく必要ない。「いや、落ち込んでいる生徒を励ますには、肩をポンと叩くことは有効な手段だ」とおっしゃる先生もいよう。しかし教師はプロだ。スキンシップに頼らずとも、生徒との間に信頼関係を結ぶことは可能なはずだ。

 

「ボディランゲージ」も生徒とのコミュニケーションツールとして必要だと主張する人に逆にお尋ねしたい。ではどこまでなら許されるのか? たとえば抱きしめる行為などもオッケーか? 線引きはどこにするのか? 相手が自分に好意を持っている場合にもそれをおこなうべきなのか? 基準はあいまいだ。あいまいならばすべて排除しておくべきなのではないか、というのが私の主張である。

 

教師ばかりを責めたが、私は保護者にも責任の一端があると思っている。なぜ勉強する場所である学校や塾に行くのに、子どもに短いスカートをはかせるのか。おしゃれをしたいという気持ちはわかるが、別にロングスカートだってパンツルックだっておしゃれできるわけだし、アイドルのような短いスカートをはかせて登校させる必要はなかろう。うちはスパッツをはかせているから大丈夫、と主張する保護者もいようが、それはかえって、女子高生のような恰好をして飛んだり跳ねたりしているアイドルを想起させるから、逆効果である。

 

私はいっそのこと小学校ではジャージを着用させるとか、中学高校の女子の制服はスカートとパンツのどちらかを選べるとかにしたらよいのではないかと思う。いきすぎだとの批判を受けるかもしれないが、これだけ子どもが被害を受けるわいせつ犯罪が世の中に増えているのだ。子ども達を守るために具体的な手を打つべき段階に来ているのではないだろうか。

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