トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、タイトル獲得を求める声に対して持論を語っている。イギリスメディア『イブニング・スタンダード』が報じた。
トッテナムはチャンピオンズリーグではイタリア王者ユヴェントスに屈して敗退を喫したものの、FA杯では準々決勝まで駒を進めている。FA杯の準決勝以降はトッテナムが今シーズンのホームとして使用しているウェンブリー・スタジアムが舞台となることもあり、久々のタイトル獲得に向けた期待も高まっているところだ。
しかし、ポチェッティーノ監督はトロフィーの獲得が不可欠だとする意見に対して釘を刺しつつ、そう言った声が上がっているという事実そのものが、チームのプロジェクトが正しい方向に進んでいることの証左だという考えを示している。
「サッカーをよく理解している人々は、我々がとてもエキサイティングな計画を進めていることを知っている。なぜなら、我々はトロフィーを“買う”ようなクラブではないのだからね。我々はトロフィーに“値する”クラブなんだ」
「トロフィーを勝ち取る必要があると言っている人たちは、ここ数年のトッテナムが信じられないほどのクオリティを見せていて、良いサッカーをしながら見ている全ての人を楽しませているからそう言うのだろう」
「人々は我々がトロフィーを獲得していない時も、我々にはトロフィーを獲得するだけの価値があると考えている。タイトルの獲得も含めて、すべてはプロセスの一部にすぎないんだよ」
指揮官の言葉通りに、今後もトロフィーを獲得するに相応しいプレーを見せ続けることができれば、近年はなかなか手が届かなかったタイトル獲得もより現実味を帯びてくることだろう。トッテナムがスウォンジーと相対するFA杯準々決勝は、17日に行われる予定だ。