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超小型「Jelly Pro」はスマホとしてどこまで“使える”のか?

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2018年03月21日 06:12  ITmedia Mobile

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写真「LTEスマホで世界最小」をうたう、中国Unihertzの「Jelly Pro」
「LTEスマホで世界最小」をうたう、中国Unihertzの「Jelly Pro」

 超小型のLTE対応スマートフォン「Jelly Pro」の正規品が日本で発売された。現在は5型〜6型のスマートフォンが当たり前になり、「小型」をうたう製品でさえ、4型台後半のディスプレイを搭載しているほど、スマホの大型化が進んでいる。



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 そんな中で登場したJelly Proの画面サイズは2.45型で、本体サイズは43(幅)×92.4(高さ)×13(奥行き)mm。まさに手のひらにすっぽりと収まるサイズ感だが、実際のところ操作性や視認性はどうなのか? バッテリーの持ちは? など、使って感じた点をお伝えしたい。



●どのキャリアのSIMを使えるのか



 まずはSIMカードを挿入して通信を開始するところから。最初にドコモ回線を使ったMVNOサービス「NifMo」のSIMカードを挿してみたが、いきなり画面に「VoLTE 4G」のアイコンが出て通信可能になった……と思いきや、APN設定をよく見ると、実際とは異なる「IIJmio」のAPNにチェックされていた。Jelly Proには、あらかじめ複数のAPNがセットされているが、NifMoは含まれていなかったので、手動で設定。これで通信可能に……と思いきや、なぜかインターネット接続できない。



 あれこれいじったところ、何と初期設定で「モバイルデータ通信」がオフになっていたことが発覚。これをオンにしたら、問題なく通信開始できた。なぜこんな初期設定にしたのだろう……。



 Y!mobileのSIMカードは、プリセットされている「U-Mobile SUPER」を選択すると、使えるようになる。ピクトエリアのアイコンは「4G」のみだが、Unihertzによると、Jelly ProはドコモとソフトバンクのVoLTEに対応しているとのこと。Y!mobileのSIMでもVoLTEで通話ができるようだ。データ通信や音声通話は問題なく行えた。



 au回線のSIMは、UQ mobileとmineoで試してみたが、APNを手動で入力して設定しても通信できなかった。電話をかけようとしたら、「モバイルネットワークが利用できません」というエラーメッセージが出て発信できなかった。つまりau VoLTEにも対応していないようだ。Unihertzに確認したところ、au SIMの動作については「分からない」とのこと。そもそもJelly Proの対応バンドのうち、auのバンドはLTEの1(2100MHz帯)のみ。仮にデータ通信ができたとしても、通信環境はドコモやY!mobileには劣るだろう。



 Jelly ProのSIMスロットには2枚のSIMカードを挿せるが、一方はGSMでしか動作しないため、日本でのデュアルSIMデュアルスタンバイには対応しない。ただ、2枚のSIMを入れて、データ通信や通話に使うSIMを切り替えることはできる。



●ホーム画面の使い勝手



 ホーム画面は1ページにつきアプリを3×3配置でき、その下にはドックとして2つのアプリを設置できる。初期状態でホームに置かれている時計(デジタルクロック)のウィジェットは2行分のスペースを取るため、このウィジェットを置いた状態だとアプリはドックを除いて3つしか置けない。



 ドックの真ん中にあるアイコンを押すと、アプリ一覧画面になる。プリインストールアプリは必要最小限のものがまとまっており、Googleサービスに加え、音楽プレーヤー、ボイスレコーダー、時計、電卓、コンパス、FMラジオ、歩数計が入っている。Google純正アプリだけだと物足りない感があるが、こうした利用頻度の高そうな便利アプリがあらかじめ入っているのは、個人的にはありがたい。



●SNSやブラウジングは問題なし



 ディスプレイの解像度は240×432ピクセルで、フルHD以上の解像度に慣れた身としては「荒いな〜」と感じるが、SNSやブラウザでテキストの情報を見る分にはほとんど困らない。TwitterとFacebookの公式アプリを使ってみたが、視認性は問題なし。ブラウザは、PC向けレイアウトのページだとさすがに見づらいが、スマートフォンに最適化されたページなら問題なし。当然ながら1画面に表示される情報量は少なく、スクロールするのに指を動かす頻度は増える。



 一方、電子コミックを読むのはちょっとつらい。「少年ジャンプ+」でいくつか作品を読んでみたが、絵は分かるものの、せりふは拡大しないと読めないことが多い。拡大すれば読めるが、何度もダブルタップで拡大するのは面倒。マンガの閲覧はオススメできそうにない。



●文字入力はつらい



 文字入力もなかなかハードだ。Jelly ProではGoogleの文字入力システム「Gboard」がプリセットされており日本語の入力も可能だが、この小さい画面で素早く正確に文字を入力するのは至難の業だ。打ち間違いも他のスマホより多いし、慎重に指を動かす分、入力スピードも遅くなってしまう。



 設定画面などで項目を選択する際も、違う項目をタップしてしまうことが多い。APN設定で、一通り入力した後に「保存」を押すつもりが何度も「破棄」を押してしまい、「キー!」となったことも(キーだけに)……。



 ただ、「ATOK」ならキーボードの表示を縦に伸ばせるので、この機能を活用すれば、少しは楽に文字を打てる。



●携帯音楽プレーヤーとして使いやすい



 この小型ボディーのメリットを感じられるのは、音楽プレーヤーとして使うときだ。筆者は普段、ウォークマンを胸ポケットに入れながら使っているが、これがスマホだと胸ポケットに入れるのはつらい。でも、Jelly Proなら胸ポケットにも楽々入るので、ウォークマン代わりになる。3.5mmイヤフォンジャックもあり、ストリーミング型サービスの「Google Play Music」や「Apple Music」の音楽も問題なく再生できた。テザリングも利用できるので、小型のモバイルWi-Fiルーター代わりに使うのも良いだろう。



●ポケモンGOも問題なく遊べる



 ゲームアプリをどこまでヘビーに使えるのか。筆者が普段遊んでいる「Pokemon GO(以下、ポケモンGO)」をJelly Proでプレイしてみた。まず、ポケモンGO自体はJelly Proも対応しており、インストールして利用できる。Jelly Proはジャイロセンサーを搭載しているので、ARモードも使える。



 まず感じたのは、Jelly Proは画面も小さいので、片手でポケモンを捕獲しやすいこと。筆者が普段使っている「iPhone X」だと、ボールからある程度離れているポケモンだと、両手を使わないと投げられないことが多いが、Jelly Proなら片手でも楽々投げられる。この点はむしろiPhone Xより使いやすい。



 動作がやや緩慢になるときはあるが、マップを移動する、ポケモンを捕まえる、博士に送る、ポケストップでアイテムを入手する、ジムでバトルをするといった操作は問題なく行える。レイドバトルで伝説ポケモンの「レックウザ」を倒し、ゲットチャレンジで捕獲もできた。バックグラウンドでGoogle Play Musicの音楽を再生しながらのプレイも問題なかった。



 ポケモンGOも含めてある程度快適に操作できるのは、メモリが2GBあるのが効いているように感じる(無印の「Jelly」はメモリが1GB)。ただ、ポケモンGOを超える高負荷のゲームをプレイすると、ストレスを感じるかもしれない。参考までに「Antutu Benchmark」でスコアを計測してみたが、結果は「37040」で、スコア上位のハイエンド機の20%ほどの数値だった。テスト結果か全てではないとはいえ、ある程度の割り切りは必要になりそうだ。



●バッテリーの持ちは?



 バッテリーがどれだけ持つのかも気になるところ。Jelly Proのバッテリー容量は950mAhで、3000mAh前後が当たり前の現行スマホと比べると非常に心もとない。筆者の場合、約50分の通勤中に、歩行時間を除く40分ほどJelly Proを満充電の状態で使ったところ、会社に着く頃には残量が40%前後になることが多かった。操作内容はSNSやブラウザの閲覧、ポケモンGOなど。会社に着いてから一度充電しないと、1日フルに使うのは不可能だ。



 Jelly Proをメイン端末にするのなら、モバイルバッテリーを持ち歩くか、自宅と会社(学校)の両方に充電器をセットしておく必要があるだろう。



 画面やボディーの小ささゆえの制約はあるが、SNSやブラウジング程度なら問題なく使えるし、音楽プレーヤーやルーターとしても活躍する。Amazon.co.jpで1万3799円(税込)と手軽に変える価格も魅力で、サブ(人によってはメイン?)機として使う価値は十分あると感じた。



 なお、本稿を執筆している3月20日時点で、Amazon.co.jpでは3色のうちスペースブラックとパールホワイトは在庫ありの状態だが、スカイブルーは在庫無しで、購入者が1万9800円から出品している。並行輸入品は正規品より高値で販売されているので注意しよう。



 【追記】記事掲載後、スカイブルーが再入荷され、3月22日17時45分時点でAmazon.co.jpにて1万3799円で購入できる。



【更新:2018年3月22日17時45分 スカイブルーが再入荷されたことを追記しました】



【訂正:2018年3月28日16時2分 初出時に「並行輸入品は技適(技術基準適合証明等)を取得していない」と記載していましたが、ソフトウェアアップデートにより、画面で技適マークの表示が可能になったので、該当箇所を削除しました。おわびして訂正致します】


このニュースに関するつぶやき

  • 意外と使えるよこれ。IMEが英語のみなので、さっさと日本語キーボードをインストールする必要はあるけど。
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  • こんなiOSが欲しい…
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