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「二度と掛けてくるな」 “漫画村”広告主への取材一部始終、広告は取材後に消滅

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2018年04月15日 18:32  ねとらぼ

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ねとらぼ

写真PC版「漫画村」のスキン広告位置(画像は編集部で一部加工しています)
PC版「漫画村」のスキン広告位置(画像は編集部で一部加工しています)

 「漫画村」など違法アップロードが問題となっている海賊版サイトの数々。その運営資金はサイトに広告を表示することによって得られる「広告収入」によって賄われているとみられています。海賊版サイトの在り方が問われる一方で、広告を出稿している企業や広告代理店に責任はないのか。ねとらぼ編集部が、広告を出稿していた複数の企業に取材を繰り返したところ、一部の広告が取り下げられる事態となりました。



【画像で見る:削除された漫画村の広告】



 4月13日には政府がISP(インターネットサービスプロバイダー)に対して「サイトブロッキング」を促す決定をするなど、社会問題となっている海賊版サイト。なかでも特に問題視されているのが漫画や雑誌、写真集などを違法アップロードしているサイト「漫画村」です。



 漫画村のPCサイトでは当初、画面中央に各漫画の表紙画像が並び、その左右にはスキン広告(サイトの隙間に表示されるタイプの広告)が表示されていました。4月初旬に表示されていたのは“肉体改造Tシャツ”や“精力剤”の宣伝広告で、これらを販売していたのは全て、B社(仮名)という企業が運営するA事務局(仮名)であると判明。編集部はこのA事務局に取材を申し入れました。



 応対した男性に、Webサイトに記載されていた「運営統括責任者」の名前を伝え、取材を申し入れたところ「不在」との返答。「漫画村への広告出稿を把握しているか」尋ねたところ、「二度と掛けてくるな」と一方的に電話を切られてしまいました。



 その後も何度か問い合わせを行ったところ、先ほどとは別の男性から「他からも同様の問い合わせが来て迷惑をしている」との回答。漫画村へ広告が出稿されている事実は把握しているものの、出稿はあくまでも広告代理店が勝手に行ったものだとして、「近日中に掲載を落としてほしい旨を既に伝えている」と語気を強め、広告代理店の実名については「責任者しか知らない」「答える義務はない」と回答を避けました。



 A事務局が主張する「広告代理店が勝手に広告を出稿している」とは、アドネットワークを用いているという意味。広告代理店が広告媒体となるサイトを集めて「広告配信ネットワーク」を作り、いろいろなジャンルのサイトに広告が表示されるというシステムです。



 では漫画村に関与している広告代理店はどこなのか。編集部が調査のため、複数の取材を行っていたところ、4月5日時点で漫画村のPCサイトからスキン広告が削除されていることが確認されました。なんとこれはA事務局へ問い合わせを行った翌日のことです。なぜ突然広告は消えたのか。これ以上A事務局に対して広告関係の取材をすることは難しいと判断し、今度はA事務局を運営する法人B社へと問い合わせました。



●「引き続き出稿したいという気持ちも……」ついに元広告出稿主が口を開く



 応対したのはB社の代表。海賊版サイトへ広告を出稿するに至った経緯や現在の心境を赤裸々に語りました。



――漫画村への出稿が4月5日をもって取り下げられましたね。



B社代表:3月下旬から広告代理店に「漫画村の広告を落としてほしい」と頼んでいたので、やっと落ちたなという感じです。



――なぜ出稿を取り下げようと思われたのですか。



B社代表:(漫画村は)評判がよろしくないサイトだということで。



――私がA事務局に取材をした翌日に広告が落ちたわけですが、なぜこのタイミングだったのでしょうか。



B社代表:A事務局にアイティメディアから問い合わせがあったという話は聞いています。他にもこうした問い合わせや取材依頼などが相次いでおり、業務に支障が出るようになってきましたので。



――それはご迷惑をおかけしました。B社では漫画村を指定して出稿していたのでしょうか。



B社代表:いえ、アドネットを使用していた関係でそうなっていただけだと思います。弊社から指定したことはありません。



――ということは、B社は漫画村への出稿を知らなかった“被害者”ということになるのでしょうか。



B社代表:具体的にいつごろから出稿されていたのかは覚えていないのですが、最近は漫画村への出稿を把握していました。被害者といえば被害者かもしれませんが、後半は加害者だったかもしれません。



――漫画村の広告宣伝効果は高かったのでしょうか。



B社代表:アクセス数自体が非常に高いサイトというのは事実です。正直に言えば「違法サイト」だとか大事にならなければ引き続き出稿したいという気持ちもありました。



――広告を取り下げた後、各商品の売り上げは下がりましたか。



B社代表:商品ページへのアクセス数自体はかなり下がりましたが、売り上げが半減しているだとかそういうことは今のところありません。というのも、漫画村以外にも複数のサイトに出稿しており、代理店とは「月○○アクセス保障」といった形で契約しているからです。漫画村を外せば別のサイトに広告が出るだけです。



――ズバリおうかがいしますが、その広告代理店とはどこなのですか。違法サイトの運営に問題があることは火を見るよりも明らかですが、そうしたサイトに資金を供給してしまう広告代理店にも問題があると思うのです。



B社代表:それは言えません(笑)。ちなみに弊社以外にも取材しているんですよね。



――はい、しています。



B社代表:アイティメディアが取材している代理店の中に携わっている会社がありますよ。



――なぜそういうことが分かるのでしょうか。B社のサイトを拝見したのですが、御社も広告代理事業を行っていますね。自社のアドネットを使って配信していたということはありませんか。



B社代表:自社で出稿しているということは否定します。ただ業界内ではそういう話(取材の問い合わせがあったなど)はよく聞こえてきますからね。アダルト系の広告をやっている代理店ならほとんどどこでも漫画村や海賊サイトとつながっていると思いますよ。私の口から具体名は出せませんが、頑張ってたどり着いてください。



 実はこの時点で編集部が問い合わせを行っていた広告代理店事業者はB社ともう一社のみ。アイティメディアの複数の編集部にも確認を行いましたが、ねとらぼ編集部以外が漫画村の案件で広告代理店を取材したという事実はありませんでした。これにより、漫画村とつながりを持っている広告代理店がかなり絞られたこととなります。



●「広告代理店の名前は言えない」大手出会い系サイトも回答拒否



 続いてスマートフォン版漫画村に広告を出稿している大手出会い系サイトの運営会社C社(仮名)に問い合わせを行いました。



――漫画村に広告を出稿していらっしゃいますね。



C社担当者:えっ、もう掲載していないと思っていたのですが。



――4月9日時点で出稿を確認しています。



C社担当者:そうですか……。漫画村に弊社の広告がアドネットワーク経由で掲載されていたのは事実なのですが、広告代理店に対して出稿を落としてほしいと伝えているんです。もう掲載は終わっていると思っていました。



――出稿をはじめられたのはいつごろのことですか。



C社担当者:年明けごろでしょうか。記憶が定かでありませんが、そのころには掲載していたんじゃないかと思います。



――なぜ出稿を取り消そうと思ったのでしょうか。



C社担当者:良くないというか、(漫画村は)グレーなサイトなんじゃないかという話が社内で出たため、最近になって広告を落とそうということになりました。



――今回の漫画村出稿に携わった広告代理店はどこなのでしょうか。



C社担当者:それは言えません。



――なぜ言えないのでしょうか。



C社担当者:……申し訳ありません。



 この取材の最中、漫画村は「現在漫画村はメンテナンス」というアラートが表示されるなどアクセスが難しい状況となりましたが、新たな海賊版サイトがオープンするなどイタチごっこの状況が続いています。



 海賊版サイト撲滅には、資金の供給を断つことが最も効果的との意見もあります。今後もねとらぼでは、広告代理店を取材するとともにその責任を追及していきます。


このニュースに関するつぶやき

  • 立ち読みみたいな物でしょ?ホントにすきなマンガなら買うだろうし。このサービスなくなったら嫌だなあ。それが世間の本音でしょ。批判してる人もカタチ変えてほぼ確実に同様のことしてるし。 https://mixi.at/a6H8LJQ
    • イイネ!1
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  • お金を出したくない人が行くサイトに広告だしたって効果ないと思う
    • イイネ!94
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