陸自イラク日報、思わぬ大反響 バグダッド日誌やバスラ日誌に「読み物として面白い」「日常エッセイ集」

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2018年04月17日 14:20  BIGLOBEニュース

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イラク人道復興支援の様子 陸上自衛隊HPより引用

防衛省が公開した陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報が、「読み物として面白い」と思わぬ形で注目を浴びている。


防衛省は、2004年から2006年にかけてイラクに派遣された陸上自衛隊の日報のうち435日分を公開。日報には、治安情勢や活動内容、武器を含めた装備品の状況などが記されている。一方で、日報後半では「バグダッド日誌」や「バスラ日誌」として、LO(連絡幹部)が各国軍人とのやり取りや食事、イベントなど日々の出来事や所感を報告。その洞察力と文章力にネットでは、「読み物としてほんとうに面白い」「文才あるなあ」「のびのび書かれたコラム形式のエッセイ」といった声が多数寄せられている。


6月18日の「バグダッド日誌」に記載の米軍幹部のお別れ会では、一緒にオフィス内でアメフトボールでキャッチボールをしてプリンターを壊してしまったことを回顧。6月19日は重要な情報を伝えるテレビのニュースを見逃してしまい、次からは抜かりのないように業務をしようと誓い合ったことが記されている。


「バグダッド日誌」ではモンゴル人大佐が何度も登場。髪型を七三分けから急に青々と刈り上げたGIカットに変え、各国にからかわれたりするエピソードなどが記されている。また、イタリア人とは飲み会の席で過去の同盟の話になり「今度も一緒にやろうぜ」と言われ、笑いながら心の中で「NO」と答えたことを報告。英軍の女性将校が延々と鷹狩りについて語ってきたことには、「英国淑女は鷹狩りがお好き?!」という見出しを付けている。


「挨拶あれこれ」という見出しを付けた日報では、目礼や敬礼など関係に応じた挨拶の変化に着目。中でも「額が通常よりも広いオヤジか、ヒゲヅラのオッサン」から「ウィンク」され困惑していたという。しかし、オッサンが相互にウィンクをする光景の中に自分がいることが許せないため、一度もウィンクを返さなかったとしている。なお、この日の日報でもモンゴル人大佐が登場し、文化の日を祝ってくれたことが報告されている。


6月2日の「バグダッド日誌」では、50℃を超える暑さの中、ステーキやフライドチキン、ハンバーガーを食べているためグロッキー気味だと報告。そこで、差し入れにもらったそうめんを食べたが、5人で24人前を一気に平らげてしまい「食後は身動きがとれないほどであった」と綴っている。


また、5月9日の「バスラ日誌」では図まで挿入しながら延々とクリケットを説明。この他にも日誌には、自衛隊ならではのエピソードが多数記されている。

このニュースに関するつぶやき

  • 大変な任務のなかで 日常を保とうと見つけ出したオアシスなんだから面白いのだと思う。
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