虚偽の性的暴行容疑をかけられた男性 「人生を大きく変えられてしまった」と吐露(英)

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2018年04月19日 15:52  Techinsight Japan

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性的暴行の容疑者になってしまった男性、その恐怖を語る(画像は『Metro 2017年4月16日付「Man ‘falsely accused of rape’ says he’s ‘too afraid’ to go anywhere alone」(Picture: Wales Online)』のスクリーンショット)
性的暴行を受けた女性がその苦しみを抱えて生きていく辛さは、他人には計り知れない。しかし逆に、女性からの虚偽の通報で容疑者にされてしまった男性も人生を大きく変えさせられ苦悩を背負うことになる。このほどそんな経験をした24歳の男性が、メディアで心情を吐露した。『The Sun』『Metro』が伝えている。

英ウェールズ南部スウォンジーのポート・テナントに暮らすカーティス・ギビンズさん(24歳)は、今年の2月に予想もしていなかった出来事に見舞われた。

友人たちと外出していたある日、カーティスさんは警察からの電話で自分が性的暴行の容疑者になっていることを知らされ愕然とした。警察に通報した女性は「レイプされた」と話しているようで、カーティスさんは「なぜその女性がそんな嘘を」と恐怖でいっぱいになったという。その後、女性は供述を取り下げたことによりカーティスさんの容疑は晴れた。幸いに逮捕も起訴もされずに済んだが、安堵するよりも大きなショックがカーティスさんを襲った。

「恐ろしくおぞましい容疑をかけられるというのは、人生を大きく変えられてしまうものです。容疑が晴れても世間はまだ自分のことを疑っているのではという気持ちになり、すっかり殻に閉じこもるようになってしまいました。12年間親友だと思っていた友人さえ、このことが原因で離れて行きました。」

カーティスさんは仕事だけでなく、多くの友人も失った。ごくわずかな真の友達だけがカーティスさんを支え信じてくれたという。しかし容疑をかけられたという衝撃からうつ病と不安症状になり、カーティスさんは自殺まで考えるほど追い詰められてしまった。

「自分のことを完璧だとは思っていません。ですが私は多くの人と仲良くしてきました。これまでは社交的で、友人らとも飲みに行ったり頻繁に出かけたりしていましたが、今は何もせずただ家でじっと過ごしているだけです。容疑に対しての脅迫も受けたので家から出るのが怖く、1人で外出することも恐怖でしかありません。友人たちが出かけようと誘ってくれても孤立感が溢れ、また誰かに何か言われたりされたりするのではとネガティブな感情しか湧きません。両親や祖母と話すこともしなくなり、自分への自信が失われてしまいました。もう女性とも話すことができません。今まで楽しんでいたことが全くできなくなってしまったのです。」

このままでは不健康だと思ったカーティスさんは、自分を奮い立たせて外出しようと試みたりもしたが恐怖心がぬぐえず、最近はセラピー治療を始めたという。自分の辛い心情を明かしたカーティスさんは、こうも語っている。

「私のストーリーで、性的暴行被害に遭った人たちが誰かに打ち明けることを躊躇するようにはなってほしくありません。被害に遭った人たちは自分の心だけに閉じ込めず、勇気を出して誰かに話してほしい。」

なお、サウス・ウェールズ警察は「カーティスさんの性的暴行容疑は通報者により取り下げられており、この件は終わったこと」と述べている。

画像は『Metro 2017年4月16日付「Man ‘falsely accused of rape’ says he’s ‘too afraid’ to go anywhere alone」(Picture: Wales Online)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

このニュースに関するつぶやき

  • 例の財務次官は常習的にセクハラしていたようだけど、そんな野獣のような男の元に色仕掛けで取材にいくように命令した朝日新聞ってセクハラの上にパワハラだよね?
    • イイネ!11
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