KinKi Kids 堂本剛、「ソメイヨシノ」制作秘話を明かす 『堂本剛の素』で見えた“内側”とは?

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2018年04月19日 17:01  リアルサウンド

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「クマノザクラを芸能界で一番最初に見た男、堂本剛です」


 KinKi Kids 堂本剛の素顔に迫るドキュメンタリー番組『堂本剛の素』が、4月13日より動画配信サービスGYAO!にて配信されている。“ここでしか見られない本当の堂本剛とは?”をキャッチコピーにした同番組では、第1回となる“「クマノザクラ」前編”から、剛の内面が垣間見える内容となっていた。


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 2018年3月13日に紀伊半島南部で、103年ぶりに新種の桜・クマノザクラが発見されたことから、「じゃあもう、すぐに行こうよ」と和歌山県串本町を訪れた剛。あいにくの雨の中、傘をさしながら、「早く咲く桜を見に行って、そこでインスピレーションを感じながら、言葉とか残しといて、後にそれを作品にする日が来ればいいな」と今回の目的を語る。


 スタッフが「(クマノザクラ)咲いてなかったらどうします?」と質問すると、大阪から車で4時間かけて来たにも関わらず「もう、すぐ帰りましょうか」とあっさり答える剛。だが、「咲いてないときも咲いてないときでいいですけどね。桜もなんか、切ない感じもあって」と続けた。切ない桜と言えば、剛のENDLICHERI☆ENDLICHERI名義のソロ曲「ソメイヨシノ」が思い出される。


 剛は一般的な家庭よりも両親が高齢であったため、20代のときに色々と考えることが増えたという。「お母さんも歳をとる。僕も歳とる。みたいな当たり前なことが、なんかちょっとこう切なくもなってくるんですよね」。そんなとき、一緒に桜を見に行った母親が「あんたとこの桜、あと何回見れんのかなぁ」と呟いたのだとか。桜を見つめながらその言葉を放った母親の後ろ姿を見て、剛は「もしかしたら、人って桜に対して、亡き人であったりとか愛おしい人であったりとか、様々なものを重ねているんだな」と思い、それ以降「桜を見るたびに、“キレイやな”とは思うねんけど、ちょっと苦しいみたいなのも入り混じってくる」ようになったという。そして剛は「そういうことが胸の中で暴れ始めて、ちょっと苦しくなって『ソメイヨシノ』って曲を書いたんですよ」と明かした。


 「キレイなものを見るときほど、悲しいことはない」。この言葉はまさに、剛が作詞作曲した「ソメイヨシノ」に当てはまるのではないだろうか。歌詞、メロディすべてがあまりに美しすぎて、耳にすると涙がこぼれ落ちそうになる。そして、剛が語った「ソメイヨシノ」制作秘話により、<会えなくなる日は来る><まさか天へ昇った/あなたの分身とかではないよね?>などの歌詞の映像がより鮮明に頭に浮かぶ。誰しもが一度は抱いたことがある“亡き人”“愛おしい人”への思い。あの頃は美しく咲いていたのに、今では散ってしまって目に見えない。けれども、心の中では今もなお咲き続けている。そんな私たちの中に大切に保管してある“あの人”との思い出が、剛の歌によって引き出されるのだ。


 剛はこんなことも言っていた「桜にはちょっと重ねてしまうなぁと思って。なんかこう生き急ぐようなね。急かされているようなね。春をいち早く教えてくれる桜ってことでもあるでしょうから。そういう文字の羅列で、後に歌かけたらいいかなと思って」。ほかの品種の桜よりも早咲きなのが特徴のクマノザクラから剛は一体どんな楽曲を生み出すのだろうか。そして『堂本剛の素』では想像していたよりも、ずいぶんあっさりとクマノザクラを発見してしまい、思わず笑ってしまっていた剛。梅を桜と勘違いしてしまうお茶目な一面も見せていた。後編ではクマノザクラを通してどんな内側を覗かせてくれるのだろうか。(文=朝陽空)


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