『ゆびきりばこ』（結城あみの）呪いなのかデスゲームなのか…？じわじわ迫る都市伝説ホラー！ちょっとBL臭も…!?

　こんにちは。華山みおです！　みなさま、ホラーって好きですか？　私は超苦手です！！

　今回はそれを知っているはずの編集部から「次のレビューこれね」と渡された月刊コミックジーンにて連載中のホラー漫画『ゆびきりばこ』を怖がりながらレビューします。

　あらすじはこちら（KADOKAWA公式サイトより引用）。

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　指切りげんまん 嘘ついたら 針千本飲ます 指切った 死んだら御免

　古い伝承が根付く地区に住む御影秋仁は、クラスメイトの死体を発見する。

　その日から一人、また一人と死んでいき…。複数の願いが絡まり、裏切られ、裏切り、殺し、殺される…。

　結城　あみの作　学園ホラー×バトルロワイヤル!!

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　怖いものみたさ、というやつで苦手だけど都市伝説系の怖い話ってつい覗いてしまうんですよね。そしてその後にめちゃくちゃ後悔してしまう……。このお話しも、最初はそんなちょっとしたクラスでの噂話からはじまります。

　主人公の御影秋仁も、怖い話が大の苦手。そこにクラスメイトの忍海姫斗が送り付けたホラーサイトがきっかけで話題に上がった【ユビキリ様】が、現実の彼らの元に忍びよって来て……？
　
　こーーわーーーいーーーーーー！！！

　私、漫画を読むときって感情移入しながら読む派なんです。自分がこの主人公だったらどうするだろうって想像をめちゃくちゃしちゃうんです。だからもう、本当にこんな状況になったらもうどうしたらいいんだって、絶望してしまいました。

　呪いなのかなんなのか分からないまま、ただただクラスメイトが続々と不可解な死を遂げる。なのに周りの大人たちはそれを忘れていく。自分は大の恐がり……。もうこれ無理でしょ。駄目でしょ。怖すぎるでしょ。最初の被害者の第一発見者になってしまうんですよ？　大の怖がりが！　死体を発見するだけでもショックがでかいのに、そこになんかよくわからない靄のようなものが「指切りげんまん」の歌を歌って、「死んだら御免」って言って消えていくの。悪夢。無理。

　謎の「モノ」の描写がとっても気持ち悪くて不可解で、夜中にふっと思い出してトイレにいけなくなりました。あとシャンプーしているときに背後が気になってきました。もうやめてくれ……。

　ただ、設定としてはけっこうありがち……というか、どこかでこういう設定なかったっけ？ といった既視感を感じるので、今後の展開でどう広がりを見せてくれるのか期待。

　また、キャラクターでメインキャラが若干BL臭がするのが気になる。女生徒もいるのですが、どうしても主人公との関係性がまだ明確じゃないので存在が薄く見えてしまうというか。1巻しか出ていなにこともあって、登場キャラクターや、それぞれの背景が分からないので仕方ないかもしれないですね。今後に期待です。

　あ、でも日向飛鳥ちゃんの行動には度肝を抜かれました。そう来る？！　みたいな。それによって他のキャラクターの意外な一面が垣間見れたりしたので、やっぱり“関係性”って物語の中で重要ですよね。

　主人公たちの過去に何があったのか？　“君”って誰なのか？　【ユビキリ様】とは何なのか？　恐いんだけど、でもやっぱり気になるので続きをドキドキしながら待っています！
（文=華山みお）