ドイツ、スウェーデン、オーストリア… ヨーロッパに学ぶ「幸せな働き方」のヒント

1

2018年04月20日 15:00  citrus

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

citrus

写真

「働き方改革」という言葉は頻繁に耳にしますが、いまの働き方に納得できている人はどれほどいるのでしょうか。サービス残業や消化できない有給休暇にモヤモヤしながら、それでもマジメに働きづづける日本のサラリーマン……。理想的な働き方についてのヒントになるヨーロッパの事情をまとめました。

 

 

■「選択肢の一つ」として休日出勤を選ぶ。それでもサービス残業はしないスウェーデン

スウェーデンのフルタイムは週40時間、年間2080時間です。休日出勤の多い職種はしばしば、シフト制を導入して従業員の総労働時間を短くします。シフト制導入の是非は、夜勤や深夜勤務が健康におよぼす影響などを考慮し、労働組合と雇用主の交渉で決まります。

 

スウェーデン人は絶対に「ただ働き」(代償のない仕事)をしません。1分たりともムダに働かないのが、スウェーデン人の基本スタンスです。労働時間とそれ以外の時間を分ける考えが浸透しているのです。私もスウェーデンで働き始めたころは、定時になるとさっと帰っていく同僚の姿に“あっぱれ”でした。日本のような「サービス残業」という考えがないのですね。

一方で、日曜日に営業するスーパーやデパートは、社会や時代の流れ、人々のニーズに合わせて徐々に増えている状況なのだとか。「働き方の多様性が根付いた社会」であるスウェーデンならではの事情のようです。

 

もっと詳しく知りたい方はコチラ>>【北欧からのぞくニッポン】「タダ働きしない」けど休日出勤は好き…? スウェーデン人の自由な“働き方”

 

 

 

■残業なし、休暇が長い、パートも正社員待遇のうらやましいオーストリア

ヨーロッパでの年間休暇はおおよそ5〜7週間。夏季には通常で2〜3週間、長いと1〜2か月ものバカンスを取ることは珍しくありません。また典型的なオフィスワーカーの勤務スタイルは、月〜木は早朝出社して、定時に帰宅できるよう猛然と働くというもの。金曜ともなると、午後は週末モードに突入し、17時まで会社に残っていることは稀だと言えます。

プライベートを重視する人生観や、まとまった休みは当然の権利だという意識などから、残業が少なく、休暇の長い欧州の働き方が成立しているヨーロッパ。ワークシェアリングという時短労働が広がっていますが、オーストリアでは、パートタイマーもれっきとした正社員待遇であるというところも見習いたいポイントかもしれません。

 


 

もっと詳しく知りたい方はコチラ>>定時帰宅、長期休暇…、それでもヨーロッパが豊かな理由

 

 

 

■平日は「働く日」。何よりも労働効率を重視するドイツ

18時を過ぎるとみんなさっさと「また明日」と帰っていき、どんなに残業しても19時半ごろにはオフィスが空っぽになる。サービス残業や過労死などが問題視される日本からするとうらやましくもなるが、背景には「労働効率」を何よりも重視するドイツの文化があるのだという。

第二次世界大戦の敗戦国で、“モノづくり”を得意とする国として日本と共通点があるドイツですが、「労働効率」を何よりも重視するのがドイツの文化なのだそう。メールの時間を“1分”節約するだけで効率化を図れるという彼らの考え方には学ぶべきところが多そうです。

 


 

もっと詳しく知りたい方はコチラ>>どんなに残業しても19時半ごろにはオフィスが空っぽ! 生産性を上げるヒントは、ドイツにあり!

 

    前日のランキングへ

    ニュース設定