賃貸VS購入 いったいどっちがお得なの?

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2018年04月23日 11:02  セキララ★ゼクシィ

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セキララ★ゼクシィ

彼とライフプランを考えるのが大事!
20代から30代の女性であれば、結婚も意識して部屋探しや結婚したらこんな家に住みたい!という理想は誰にでもあるはず。でもそれって、賃貸?それとも一軒家かマンション購入?どちらの方が家計にお得なんでしょうか。ファイナンシャルプランナーの佐藤浩子さんに聞いてみました。 「賃貸でも購入でも、支出額はトータルでは大きな差はないんです」と佐藤さん。「ただ、それぞれにメリットデメリットがあります。それを理解した上で選ぶのをお勧めします」とのこと。さっそく賃貸のメリットデメリットから見ていきましょう。 <賃貸のメリット> ・引っ越しがしやすいのでさまざまな地域を楽しめる。 ・将来子どもなど家族が増えても、借り直しで対応できる。 <賃貸のデメリット> ・更新がある物件もある。 ・室内をいじることができない。 ・資産にならない。 佐藤さんは「ライフスタイルに合わせて住居を変えられるのが賃貸のいいところです。狭くても気にならないからどうしても都心に暮らしたいなどの希望を簡単に叶えてくれます。気が変わったら引っ越しをすればいいだけなので」。賃貸のいいところはなんといっても身軽なところですよね。繁華街に飽きたら住宅地や海辺の町などに引っ越しできるし、期間限定でタワーマンションの最上階に住むことだってできます。そのときにはまった趣味に合わせて引っ越しや、そもそも引っ越しが趣味の人だっています。気分を変えたり、新たなことを始めるのにも引っ越しは有効な手段だといえます。 「ただ、室内に手を加えることができないので、家族が増えれば借り直ししなければいけません。でも、平米数が決まっている購入物件と違って広さに限度がなく、広い物件を借り直せばいいだけなので、ある意味メリットともいえますね」だそうです。続いて購入した場合のメリットデメリットです。 <購入のメリット> ・注文住宅など、好きなように設計できる。 ・資産になる。相続税が発生するが子どもに残せる。 ・リフォームできるので子どもなど家族が増えてもある程度は対応できる。 ・運用できる。 <購入のデメリット> ・引っ越しが難しくなる。 ・資産価値が下がる場合もある。 ・マンションの場合、ローンを終えても管理費などの出費が続く。 「購入のメリットはやはり資産運用できるところですね。マンションを多数購入して、家賃収入を得ることもできます」と佐藤さん。家賃収入で生活するなんて夢のようです。 「ただ、いくら立地がよく人気の街の物件でも、今後絶対に値くずれしないとは限りません。併せて物件の管理状況などもよく調べてから購入しましょう」 管理状況とは? 「分譲マンションの場合は、大規模な物件では一般的に住人による管理組合があります。組合がしっかりと機能しているかどうかは不動産会社に聞けば分かります。管理は外部の管理会社に委託しているところがほとんどだと思いますが、管理人が常駐しているのか、数時間の滞在かなどをチェックしておくことをお勧めします。管理人が常駐していてさらに共有部などがきれいに保たれている物件は治安もいいし、管理状態も良好といえるでしょう。また、中古物件の場合は、修繕費がどの程度貯まっているのかも調べておくといいでしょう。ある程度貯まっている物件の方が、物件としての体力があるということです」 なるほど。では、結婚前に購入するのはどうなのでしょう。 ■結婚前にシングル女性が購入する場合に気を付けたいこと 「結婚後もその物件に住むつもりであれば、少々お荷物になってしまうのではないかと思います。賃貸のメリットでも話しましたが、結婚後の物件はふたりのライフプランに合わせて選ぶのがいいと思うからです」。自分は気に入っていても相手も気に入るとは限らないですよね。では、結婚後すぐにでも購入したい人はどんなことに気を付ければいいでしょうか。 ■結婚後カップルで購入する場合に気を付けたいこと 「おふたりのライフプランをよく話し合っておきましょう。子どもは欲しいか、将来親と同居するのか、いつまで働くのかなど。若いうちに購入すると、一括購入でなければ多額のローンを背負うことになります。ローン返済という同じ目標に向かっていけるので、絆ができて、簡単なことでは別れなくなるというメリットもありますね。また、住みたい所にいい物件があったとしても、焦らず周辺環境もよく調べるようにしてください。ある地域のタワーマンションは人気ですが、一気に子育て世帯が転入してきたために保育園がまったく足りていない状況に。学校などの整備も間に合っていないようです。なので、ライフプランを話し合い、それに沿った地域の物件を選ぶのが大切です」 引っ越したはいいけど学校がないなんてそれは恐怖ですね! ■住宅購入用に親からの援助2500万円までは贈与税が免除! “特例住宅資金”とは? 「親類からの贈与は年間110万円までは税金がかからないことは有名ですね。ですが、マンションや一軒家を購入する際、特例住宅資金として2500万円までは父母、祖父母からの贈与が特別控除の対象になるのはご存知ですか?」 そうなんですか!? それは知りませんでした! 買える気がしてきましたよ! 「はい。なので、購入予定の人は両家の親と仲良くしておいた方がいいですよ(笑)。こういうときに援助してくれる親がいるなら、購入のハードルがぐんと下がりますよね」 ■パートナーとの価値観の擦り合わせ(ライフプラン)が一番大事 結局、賃貸とするか購入するか、どちらが良いのでしょうか。 「どちらがお得というより、自分たちのライフプランにはどちらが合っているのかを検証して決めるのがいいと思います。環境などが好みの住みたい所に住めば、それだけでハッピーになれますよね。逆に物件は好みだけれど街が気に入らないなどストレスがあれば、いくらお手頃に住めたとしてもお得感はなくなってしまいます。なので、繰り返しになりますが、パートナーとの価値観の擦り合わせを十分にするようにしてください。おふたりが納得した物件なら、賃貸でも購入でもどちらでもお得に過ごせると思いますよ」 なるほど! まずは、彼とライフプランをよく話し合うことが大事なのですね。子どもを持ちたい場合は何人欲しいか、どちらかの親と同居の予定はあるのか、週に一度は趣味を楽しみたいからあの土地がいいとか。お互い理想のライフプランを結婚前にしっかり話し合っておけば、結婚後のトラブルを避けられるメリットもありそうですね。まずは彼と自分の理想のライフプランを立ててみましょう。 【取材協力】 佐藤浩子(さとうひろこ)さん 一級ファイナンシャルプランナー技能士。 大手証券会社勤務23年目。日本アナリスト協会検定会員。法人営業担当後、リテール顧客の営業へ。現在はコンプライアンス部門所属。

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