窪塚洋介や土屋アンナも出席、タトラスが伝統工芸を伝承する新プロジェクトを二条城で披露

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2018年04月24日 23:13  Fashionsnap.com

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(左から)レスリー・キー、土屋アンナ、北島康介、とよた真帆、窪塚洋介、国木田彩良 Image by: FASHIONSNAP
イタリア発のアウトフィットレーベル「タトラス(TATRAS)」を運営するTATRAS JAPANが4月24日、新ブランド「リヴィール プロジェクト(REVEAL PROJECT)」のプレゼンテーションを京都・二条城で開催した。雨が降り続くあいにくの天気となったが、約300人の招待客が集ったほか、俳優の窪塚洋介をはじめ、女優のとよた真帆や土屋アンナら同プロジェクトに賛同するゲストが登壇し、一夜限りのイベントに華を添えた。

 リヴィール プロジェクトは、TATRAS JAPANの代表取締役社長で「タトラス」クリエイティブディレクターの坂尾正中氏が日本の伝統工芸を未来に伝承することを目的に設立した。デビューシーズンとなる2018-19年秋冬では、下絵から染め、刺繍にいたる十数の工程を担当する職人たちを束ねる京手描友禅の木村染匠と協業し、京手描友禅の日本画を後ろ身頃にあしらったシルクのボンバージャケットを製作。伊藤若冲が描いた軍鶏や河鍋暁斎の「髑髏と蜥蜴」、十二単などをモチーフにした7種が揃い、ブラック、ネイビー、グレー、カーキの4色をラインナップしている。価格は税別100万円。「タトラス&ストラダエスト(TATRAS & STRADA EST)」や同プロジェクトのオフィシャルサイトで6月に受注を開始する。
 同コレクションはパリファッションウィークで発表され、国内では初披露となった今回のプレゼンテーションは二条城を舞台に開催。モデル9体が重要文化財に指定されている二の丸御殿御清所から登場し、雨の中でショーを行った。
 同プロジェクトに賛同するゲストとして窪塚洋介やとよた真帆、土屋アンナのほか、元競泳選手の北島康介、モデルの国木田彩良、フォトグラファーのレスリー・キーら計6人が揃い、ボンバージャケットをそれぞれ着用してイベントに登壇。自身も約15年前から京友禅の絵師として活動するとよたは「古典の素晴らしい絵を世界に発信して職人を救うという内容に共感した」と賛同した理由を説明した。着付師の母と日本舞踊家の祖母を持つ土屋は「昔は着物を着る機会が多かったが、今では着なくなってしまった。今回のプロジェクトは日本だけではなくて海外に友禅の素晴らしさを教える機会になっていると思う。私も着させてもらえて感謝している」とコメント。軍鶏のモチーフがデザインされたボンバージャケットを着用した窪塚は「背中にある波動がアツくて、ただならぬものをまとっていると感じている」と感想を述べた。
 木村染匠の木村信一代表取締役社長は「友禅は世界に誇れる素晴らしいものだが、着物にしか使われず非常に残念に思っていた。その時に外国でビジネスをやっている(タトラスの)坂尾さんと意気投合し、2〜3ヶ月に1回京都に来ていただいてやっと実現した」と2016年9月の発足時から現在までを振り返る。板尾社長は来場客に向けて「自分たちがこのプロジェクトの一員と思ってもらい、輪が広がれば嬉しい」と呼びかけた。同プロジェクトでは今後も年2回、ウィメンズのパリファッションウィークの時期に合わせてコレクションを発表していくという。
■REVEAL PROJECT:公式サイト
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